「踊る大捜査線」オリジナル・サウンドトラック THE BEST~復習篇~(期間限定特別価格盤)
既発売のサントラI~IIIのベスト盤です。
ただし一曲だけ「C.X.[To be continued]」はこのCD用の新しい曲です。
「予習篇」にもこの曲は含まれていません。
サントラI~III or PerfectBOXを持っていない方はもちろん、期間限定盤は安価ですので既に持っている方も新曲のために買ってもいいと思います。
踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ! [DVD]
冒頭のSATとの対決から始まり、中盤まではわりと盛り上がってなかなか面白かったと思います。
ただ後半からは物悲しい音楽の中話が進んでいき、テンポが悪いしイマイチまとまりがないような気がします。
結果全体的な印象が暗くなってしまい、見ているこっちまで重く悲しい気分になってしまいました。
また、今回の猟奇的な事件はちょっと無理に作りすぎているような気がします。
犯人たちの思想もよく理解できないしあまり現実的ではないように思いました。
真矢みき演じる沖田管理官のワンマンぶりも度を越えていて、不快に感じるほどです。
踊る〜シリーズはあくまで「楽しめる」作品であってほしいので、暗い深刻な雰囲気が漂う今回の映画はあまり好きになれませんでした。
「踊る大捜査線」は日本映画の何を変えたのか (幻冬舎新書)
映画「踊る大捜査線」が日本映画に与えた影響について、映画関係者、警察の元刑事、精神科医、新聞記者など多様な10人が自らの見解を述べている本です。
10人それぞれのコメントは好意的なものが多いのですが、中には否定的な意見もあって、この映画の多様な側面を伝えてくれています。文章は上手で読みやすく、楽しんで読めます。
やはり、この映画の特徴は、(a) TVドマ(しかも、斬新なスタイルのドラマ)の映画化であること、(b) TV局のスタッフがTV的なセンスを活かして製作したものであること、(c) TVが積極的にプロモーションを行ったこと、(d) 観客に近い立場で観客に受け入れやすい映画をつくったこと、などであり、そのことが本書を読めばよくわかります。
そして、シネコンやインターネットが普及しつつあった時代と、この映画のヒットとの関係についても記述されています。
私は、TVドラマ放送時には熱狂的に視聴していましたが、なぜか映画化のときには映画館には行かず、この映画がこれほど日本映画に大きな影響を与えているという認識が十分ではありませんでした。
本書を読んで、踊る大捜査線や日本映画についての認識が深まった気がします。なかなかおもしろい本です。