死太郎くん (ホラーコミックス)
「千之ナイフらしい作品」と言える要素ががんがんと盛り込まれています。
昔小学校の放課後に友達と話したこわーい話に夢中になった気持ちが蘇ります。
シュールでホラーで奇怪な世界があくまで陽気に描かれていてたまりません。
吉原遊女絵伝 (SPコミックス)
ホラー、美少女漫画などで知られる千之ナイフ先生の、初の本格時代漫画です。
本を開いた瞬間「何これ、凄い!きれい…」という印象です。
着物一枚、かんざし一本に至るまで美しいディテールで彩られた、幻想的な江戸吉原の物語。
千之ナイフ氏の著作は他にも読んで来ましたが、これ程までに臨場感のある、美しい、華麗を極めた作品は無かったのではと思います。
ストーリーも、遊女の成長物語、滑稽譚、怪談ミステリー、と幅広く収録されてますが、
中でも「吉原の客達を癒す、”菩薩の心”」が出てくるくだりは現代の私達にも深く響くものがあると思います。個人的には、「羅生門河岸雪色慕情(らしょうもんがしゆきいろぼじょう)」の遊女、「菊川」の粋でクールで情け深い生き様が好きです。
とにかく眺めているだけで面白いです。細やかな描き込みに思わずその遊郭を見てきたかのような気分にさせてくれます。
遊郭ものなのでもちろん濡れ場は出てきますが、女性ファンも多くキレイな描き方をされている氏の作品なので、女性にもお薦めです。
サド (古典名作集 1)
性癖を表す「S」「M」
「S」とはサディストの略であり、サディストというのは18世紀のフランス作家
「マルキ・ド・サド」(通称サド侯爵)が由来である(本書巻末あとがきより)
本作はサド侯爵が書いた長いストーリーを漫画にアレンジされた一冊です。
一冊まるごとSMです。そのため濃度が凄い。作者いわくはページ制限のある漫画ではサド侯爵の書いた物語の
本筋を残すのがやっとだった、という事だがそれでも十分面白く書かれていて読み応えあると思いました。
エクスペンダブルズ [DVD]
いやースタローンさんやってくれましたねー 観る前はそれ程期待してなかったけど観賞後スッキリっと爽快な気持ちになりました。 ただただ単純に面白いです!! 余計なCG等使わずにムッキムキの脂ぎったオッサンがドンパチ殴り合いしてるのを観ると熱くなるものがあります☆中途半端な恋愛も絡まずひたすた撃って殴って撃ってw これもやっぱり80年代アクションスターとして活躍したスタローンさんだからこそ作れた作品でしょう☆ こうゆう作品を待ってたのよw 昨今の監督も見習ってほしいですね☆原点復帰で CGだらけのアクション映画にはウンザリしてたので 次回作もあるっぽそうなのであれば楽しみですね☆ 後この作品の吹き替えも超豪華☆それぞれ役にあったこの人にはこの声優!!って声が全員入っているので吹き替えで観ても面白い!!しいてゆえばブルースウィルスの声が野沢那智さんでは無いがこれは仕方のない事… 長文になったが最後 やっぱアクション映画はこうでないとね!!
FLAME VEIN
僕がBUMPを知ったのはユグドラシルの時だった。当時の僕はオリコンに汚染されておりユグドラシルもオリコンの上位にはいっていたから借りた。正直けっこう気に入って他のアルバムも全部きいたんだが当時の僕はシングル曲と比較的有名な曲だけをピックアップして聴くという愚かな聴き方をしていたのですぐ飽きてしまった。それから1年。ようやくそういう聞き方を卒業し、アルバム1枚をひとつの作品として聴くということを身に着けてひさしぶりにバンプでもと手に取ったのがこの一枚。正直後悔した。自分はなんて愚かなことをしていたんだろうとつくずく実感した。曲の一つ一つがキラキラと輝いていた。ガラスのブルースとアルエしかろくに聴かなかった僕はくだらない唄を聴いて泣きました。リトルブレイバーには勇気をもらい、とっておきの唄には癒され、バトルクライには衝撃を受けました。ほんっとに荒削り。演奏もぶっちゃけヘタクソです。だけど一枚とうして聴いた後また聴きたくなってしまう。そして聞けば聞くほど好きになる。なにか違うんです、今のメディアに流され踊らされてるアーティストとは。曲の一つ一つとても大事にされてます。捨て曲なんてあるはずない、すべて最高だから。商業主義といわれてる今、ホントに大切にされるべきなのはこういうアーティストです。それはまちがいない。