Logic Pro and Logic Express―プロフェッショナルミュージックの制作とオーディオプ (Appleプロトレーニングシリーズ)
Apple認定で日本語訳されているLogic Pro 7の解説本としては、恐らく本書が現時点で唯一の物と思われる。
Apple認定でなければ高山博氏の「徹底操作ガイド」があり、こちらの方は値段も安く
「Logicをより使いこなす」
点に的を絞っている。とは言え初心者にも判り易く書かれているので、これはこれで非常に読み易く役に立つと感じた。
これに対し本書は
「Logicの最初の一歩から徹底的に学ぶ」
と言った視点で書かれている。付属のDVD-ROMに教材用のファイル及びLogic Express 7のデモ版(英語)が収録されており、大半はこのファイルを使って「授業」が進む形式になっている。
こう考えると、前述の「徹底操作ガイド」=参考書、本書=教科書と位置づける事が出来るかも知れない。教科書だけあってかなり細かい所までフォローされている。
ネックとなるのはやはり値段である。洋書を翻訳し、DVD-ROMも付いているとなるとやはりこれ位の額は覚悟しなければならない。
また、文体が「如何にも翻訳しました」的である事も付け加えておく。と言っても、様々な海外製アプリケーションの直訳マニュアルよりはかなりマシなので、読む上でストレスは感じないだろう。
Logic Proがその名の通り、このソフトを使って飯を食う「プロフェッショナル」が世界中にいる代表的DAWアプリケーションである事を考慮するなら、教科書代としては決して高くはないと思う。
LogicをAppleブランドになる前から使っている方には、本書は必要無いだろう。反対にこれからLogicを使う人、また今Expressを使っていてProへのアップグレードを視野に入れている人にはきっと有益な教科書となる筈である。
究極の田んぼ
収量を増やすには、田んぼを耕して、肥料をやって・・・
というのは、余りにも古来からの常識ではなかったか。
筆者は、手がかからず収量があってお金もかからない農法を
追求していった結果、
「田んぼは耕さないほうがいい」
という驚くべき事を発見した。
もちろん、何もしない方がいいというような不思議話では
ない。宗教でもない。
冷害で強かった田んぼの調査、オーストラリアに入植した
日系人の栽培の調査、雑草が生えない田んぼの調査、
そんな積み重ねで、発見されたものだ。
筆者が提唱する「不耕起栽培」というのは、稲刈り後、
すぐに米ぬかをまいて田んぼに水をはっておく「冬期湛水」
というのと、低温で2ヶ月かけて育成した苗を植える
「不耕起移植栽培」の組み合わせである。筆者は、この
ために深植えできる専用の田植機まで開発している。
「冬期湛水」すると、田んぼの中にイトミミズが大量に
育つ。それが、地味を豊かにし、雑草の発生を抑制する。
また上記した苗の育て方をすると、強い苗ができる。
こうすると、田んぼを耕す必要がない。それでいて、
雑草に強く、収量も豊かで、味の良いコメができる。
雑草に強いから、農薬も要らない。地味がいいから、
肥料がいらない。
結果として、普通の自然農法より、さらにいい「究極の
田んぼ」ができるということなのである。
稲作の常識を非凡に打ち破り、なおかつ持続可能な
古くて新しい農業。是非いちど読んでおきたい本である。
田んぼビオトープ入門―豊かな生きものがつくる快適農村環境
専門書としては低価格で、又カラー写真、や図解が多く非常にわかりやすい本です。最近この手の本を何冊か拝見いたしましたが、よくまとめてある本でした。
田んぼの虫の言い分―トンボ・バッタ・ハチが見た田んぼ環境の変貌 (人間選書)
ウスバキトンボの飛来数増加について書かれていると,本書を紹介された。私の今住む奄美大島では,5月に多数の個体に気が付いた。おそらくもっと早くから飛来していた個体が多いと思われる。「南から侵入した個体が,世代を重ねて北上する」という通説には根拠が無く,筆者は自説を繰り広げており,南方定点観測船のデータなども駆使している。もしそれが本当であれば,今後のウスバキトンボの増減を記録することは,大きな意味を持つこととなる。そういう意味で,本書を読んで感じ取ったことは面白いと思われる。
本書はトンボ以外にバッタ,ハチという3種の昆虫に対して,3名のアマチュアが取り組んだその結果を示し,「ここが分からない」と問題提起をしている。身近な環境でありながら,理解し切れていない「田んぼ」という環境について,昆虫を通してアプローチしていく姿勢に好感が持てた。アマチュアにできること・できないことが書いてあり,「自分が調べるならば」とついつい考え込む瞬間が多かった。
是非中学生の夏休み研究から一般にまで読んで欲しい。
リターン・トゥ・イノセンス
初めてこの曲を耳にしたときには涙が自然と流れ落ちました。
エニグマの中でも暗いイメージを払拭させ、コーラスではない声の入った新鮮さ・・・。人間の声ではなくなく『天使の声』ということに納得させられた曲です。
人間は生きていく中で誕生の瞬間から物事を感じること、人とのふれ合い、どんなに自分が弱くとも周囲の人から影響を受けて生きていくことできる。
人は一人で生きているのではない・・・そう天使に悟される気持ちになれます。