不滅の映画音楽~TWIN BEST
このCDに収録されている「地下室のメロディー 」は、
2007年3月、現在、
『サントリーのコーヒー・BOSS無糖ブラック』のCM曲(オリジナル版)ではありません。
1987年4月、
『ホンダの3代目プレリュード』のCM曲(オリジナル版)ではありません。
映画「地下室のメロディ(Melodies En Sous-Sol)」サウンドトラックの
「Melodies En Sous-Sol(Generique)」が、
2007年3月、現在、
『サントリーのコーヒー・BOSS無糖ブラック』のCM曲(オリジナル版)です。
1987年4月、
『ホンダの3代目プレリュード』のCM曲(オリジナル版)です。
戦場にかける橋 HDデジタルリマスター版 [Blu-ray]
廉価版に特典を期待するのが
間違っているのでは・・・
本編さえ見れればいいと思うけど!
特典が見たいのならば、廉価版ではなく
初回版を購入しないと!
どうしても廉価版しか買えないのなら
特典は、諦めるしか無いでしょう・・・
歴史和解と泰緬鉄道 英国人捕虜が描いた収容所の真実 (朝日選書)
BC級戦犯の悲劇を描いた「私は貝になりたい」と、あわせて読みたい一冊。
「泰緬鉄道」は、南京やバターン「死の行進」とならんで、欧米諸国ではよく知られてきた日本軍の残虐事件。本書は、鉄道建設の様子を現場でつぶさに描いたイギリス人捕虜、ジャック・チョーカーのイラストをカラーで紹介している。かなりショッキングで残酷なイラストも少なくない。
だが、本書が訴えているのは、日本軍の問題行為の「告発」ではなく、相互の歴史の学びをふまえた「和解」である。チョーカーは、日本に謝罪や補償を要求せず、互いに歴史を学習することの意義を強調する。
複雑な「歴史のひだ」のなかで、かつての敵同士が、加害者も被害者も共に歴史に対して謙虚であるということが、本書のいう「歴史和解」の前提である。
「和解」の論客である朴裕河と小菅信子、ビルマ研究家の根本敬による座談会は、さまざまな意味で非常に刺激的である。小菅のいう、和解は非常に困難な課題であって、一度に100点満点はとることはできない、だからこそ、「0点よりは40点、40点よりは60点」をめざして相互に多様な取り組みをすべきだ、という議論は印象的である。
また、朴と小菅が口をそろえて、「国際和解」よりも「内部の和解」「国内和解」のほうが困難と指摘している部分は示唆に富んでいた。
本書でなされている議論の多くは、今後の国内の戦争責任論や「和解論」の展開のための、良い叩き台になるだろう。
戦場にかける橋 [DVD]
巨匠デヴィッド・リーン畢生の大作。2時間30分全くだれること
がない。
外交の最終手段としての国家間の戦争が、決定的に異質な他者と
してしまう状況で、それぞれの立場に誇りと矜持を持って生きる人
間の姿を雄大なるビルマの風景の中で描く。
本来敵対関係にある日本とイギリスの将校の間に不思議な友情が
生まれ、味方同士であるはずの別部隊のイギリス人将校やアメリカ
人中尉と殺しあう。このことは、他者を理解しあうことの本質的な
困難性と、同時に国家間の争いが須らく個人の意志を支配するもの
ではないということを示している。
それは戦闘だけではない。行軍における植民地のビルマ人達との
交流や協力は、作戦遂行という本来の目的を逸脱するほどであった
し、頑迷な日本人将校を演じた、往年のハリウッド・スター早川雪
洲との関係の変化にもそれは表れていた。
イギリス人将校(アレック・ギネス)に、彼は芸術家を目指して
ロンドンに行ったが、才能の限界を感じて技師として入隊すること
を選んだと告白するシーンがある。遅々として橋の建設が進まない
のは、技術が不足していることを技師として知っていた。ロンドン
に留学していたという彼にとって、大英帝国が持っている力は十分
に承知していように思われる。根性主義の精神主義者ではない。む
しろ、任務を遂行することを至上命題としている官僚主義ではない
か。
ひっそりと流す悔し涙は、愛国心と軍隊の規律、そして西洋文明
の底力を知ることとの葛藤の産物なのだろう。そこに、ギネスと同
様の誇りと矜持をみる。
運動会で慣れ親しんだ「クワイ河マーチ」の軽快なメロディが、
重厚なストーリーのなかにあってすばらしいインターミッションと
なっている。史実の検証はまた別の話であろう。