魔女狩り (「知の再発見」)
とかくオカルト的に取り上げられる「魔女」を、本書は歴史の史実としての「魔女」「魔女狩り」に焦点を当て、豊富な挿し絵で解説されている。他の方のレビューにあった挿し絵(写真類)の多さは自分は妥当な量だと思う。というのも多く(ほとんど)の人にとって活字だけで中世・近世ヨーロッパの生活、光景をイメージするのは不可能であり、それをイメージするのに挿し絵は実際役に立っている。
日本語版監修の池上氏の言葉をお借りすると、
「魔女迫害の狂った時代には、自称魔女もほとんどいなかった。魔女は、特定の歴史的連関のなかで作られた犠牲者であり、それを作ったのは、近世の国家・教会権力と農村の社会関係、そして両者を繋ぐ言葉の魔術であった」
とある。
歴史上の史実を淡々と述べている内容だが、人間の醜さ、愚かさが浮き彫りとなるとても深い内容だと思う。
本書は歴史上の魔女登場から終焉までの解説書である。特筆すべきは豊富な宗教画の挿し絵。こういった宗教画や民衆絵画は見る機会もあまり無いと思うのだが、魔女に関連した挿し絵は一見の価値がある、と個人的には思うのだが。
魔女狩り
ロッキンオンのブログでライブを絶賛されているのを見てこのバンドを知り、youtubeのいくつかの動画を見て、衝撃を受け、このアルバムを購入しました。
性別も年齢も国籍もよくわからない、ネットで調べてもよくわからない、しかし、見る者、聞く者を惹きつけて離さないこの妖艶さは何なのだろう。
ヴォーカルの人(男か女なのかよくわからない)がライブで客を煽りつつ、ダンスする姿を動画で見るだけでその才能の凄さを感じます。
このアルバムに関しては、ちょっとお行儀が良すぎるので、すこしがっかりしました。アレンジがきれいすぎるというか。
もっと原始的なエネルギーにあふれた歌謡ディスコパンクみたいな部分が、このバンドで一番好きなところなので。
でも破格の才能であることに違いはないと思います。何を、どんな形でやっても最終的には品の良さが残ってしまうというか、本当に稀有な存在。
孔雀
前の方の様にすごい本格的な事は書けないけど…
こうゆう音楽に全く興味を示さなかった僕としては、衝撃で革命とまで言える感覚です。
なりよりボーカルさんのキーの切り替えしの良さが絶妙で聞き心地がいいです。
聞くためにハマっていきそうです。
これからの活躍が注目ですね♪
ライヴとかでは、また違ったビジュアル面で楽しめそうな感じがします。
魔女狩り (岩波新書)
西洋の中世暗黒時代の魔女狩りについて、私達はその名や不条理さは聞くがどのようなことが行われていたのかということに関してはほとんど無知なのではないだろうか。 私はこの本の中でその魔女狩りというものについて、その内情をある程度把握することが出来た。つまり、この本により漠然とした魔女狩りという言葉に現実味を感じたのである。この本は、是非とも読んでもらいたい。そして、魔女裁判の論理やその背景や事情を知ってもらいたい。すると現実にはこんな事起こるわけない、とか思えなくなってしまう。そう、現実にも似たような論理や事情は存在するのである。