ブレインデッド [VHS]
本作を見てゲラゲラ笑っていた頃、その監督が『ロード・オブ・ザ・リング』を撮るようになるとは、予想もできなかった。笑えるけれど丁度よく不気味、気持ち悪いんだけどやっぱり笑ってしまうのです。私は本作のあと『乙女の祈り』を見たので「ピーター・ジャクソン監督は母親に確執でもあるのか?」なんて余計な想像をしましたが。どうあれ圧巻はラストシーン。ホラー映画史に残るだろう大量虐殺。おそろしい量の血糊、何度見ても、すかっとします。
今でも大好きな映画、ですが、DVDやBD、できればこの懐かしいジャケットで作って頂きたく思います。よく云われていることですが、まったくこんなシーン、本編にはないんですがね。だから無理かな、とは思いますが、このジャケットが、レンタルビデオの棚に並んでいた時代は、古き良きホラー大量生産の時代だったので、個人的にはこのジャケットがいいですね・・・
ブレインデッド [DVD]
~気がつけばDVD廃盤になってるなぁ。時既に遅しってやつですか。公開当時から知ってるし、レンタルでビデオも何回も見たし、でもDVD再生環境がやっと最近整ったので、DVDでもと思ったら、廃盤・・・。なんでやねん!「dawn~」の時と同じだ。おかげでフニャララのオークションなので、高値がついてる始末だ。こんなエグ・グロ・ゴアでしかもコミカルなスプラッター~~は無いのに!「死霊のはらわた」を超えてると思うけどなぁ。神父と看護婦のゾンビの交尾!?シーンは笑えるし、主人公のおかん(ゾンビ化した)に安定剤を打つ時は必ず鼻というのも笑えるし、芝刈り機でのゾンビ一掃シーンは断じて中途半端じゃないし、主人公の彼女は俺的にはそんなに美人じゃないが、ラテン系の情熱的な女性で魅力的でなんとなく大和撫子な~~感じがして好きだし、と。とにかく見てない人は見てください。ただし血のでる映画がダメな人以外は。そして、再販を切に願う!~
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
ジョジョで有名な漫画家、荒木飛呂彦さんのホラー映画批評本ですが、ディープなファンには少々物足りなさを感じます。エクソシスト以降の、いわゆるモダンホラーと呼ばれる部類の作品に限定されていますし、国内の劇場公開作品を中心に感想を述べているスタイルです。独自の切り込み方で分析している作品もありますが、概ね感想どまりの作品も多く、中高生辺りを読者設定しているのかもしれません。入門書としてはお勧め出来ます。
現在の映画業界では到底上映不可能な、ギトギト、ドロドロのスプラッター映画の傑作!かの、ピータージャクソン(ロードオブザリング、キングコング)が監督の作品というところが驚きですが…。(というか、この映画の監督がロードオブの監督ということで当時驚いた。)しかし、案外この映画はテンポが速くて飽きさせない。はっきり言って怖くないが(むしろ、お笑いホラー)、展開に捻りがあって少し驚く。死霊のはらわたシリーズにも通ずるセンスと内容で、気持ち悪いけどついつい引き込まれて観てしまう作品です。格闘宣教師がキックボクシングでゾンビを蹴散らしたり、ゾンビ同士が発情して子供作ったり、何か変な映画ですよ。
ブレイン・デッド 死霊の晩餐 [DVD]
名作ホラーとして名高い「ブレインデッド」とはまったく別のB級ホラー。
突然に降ってきた隕石によって釣り人がゾンビ化し、
通りすがりの人たちに襲いかかっていく。
冒頭で複数のグループに次々とカメラが切り替わりながら
少しずつ一ヶ所に集まってくる展開は悪くない。
特撮部分はイマイチなところもあるが、全体的になかなか楽しめるデキで
限られた登場人物と舞台を非常にうまく使って展開していく。
中だるみせず、緊迫感を保って観れるB級ホラー作品。