簡易雨量計・・雨ダス君
7月6日11時半から0時半にかけて梅雨前線集中豪雨がありました。町内のアメダス設置箇所は我が家から13km離れているため、我が家周辺の集中豪雨は観測されませんでした。この雨ダス君のおかげで我が地域の集中豪雨がリアルに観測することが出来ました。集中豪雨の約1時間で88mmを観測し、朝までに120mm降りました。購入してすぐのことだったのでとても役にたちました。農家にとっては各家に1台備えて、病害虫防除の時期の判断や潅水の適期判断に生かすことが大事です。簡単で役に立つ商品です。
防災ゲームで学ぶリスク・コミュニケーション―クロスロードへの招待
様々なリスク、特に巨大地震のような大災害のリスクを低減していくためには、津波の防波堤や耐震建築などのハード面の対策にしろ、防災マップのようなソフト面の対策にしろ、専門家や役人が一方的に定めて地域住民に適用していくといった方式では有効性に限界がある。阪神・淡路大震災における倒壊家屋からの救助の大半は地域住民や家族の手によるものであることからも解るように、災害等に対処するには、「公助」にだけ頼るのは危険であり、「自助・共助・公助」のバランスが必要である。そのバランスも専門家や行政が一方的に決める訳にはいかない。災害等におけるリスクへの対処には明確で普遍的な「真理」や「正解」というものが無く、「当事者たちが、各地域のローカルな事情や自分たちの価値観を踏まえて、ローカルな「合意」を共同で生成していくp.17」しか方法は無い。
ローカルな「合意」を生成していくには、「専門家からの情報提供(情報開示、「自己開示」に相当)だけでなく、一般の人々もまた情報提供に参加することを通して(「フィードバック」に相当)、社会全体として、リスクについての「開放領域」を拡大しようとする試みp.22」としてのリスクコミュニケーションが必要である。そのために有効なのは「講話」ではなく参加型の「ゲーム」である。
こうした考えから、阪神・淡路大震災に直面した関係者の膨大なインタビューを踏まえて開発された、「難しい二者択一を迫る参加型ゲーム」である「クロスドードゲーム」が紹介されている。確かに、挙げられている「問」を考え、その後に「その背景になった事実」を読むと「ああそんなことがあったのか」とまるで現場にいるかのように問題が実感できるのである。
ゲームという手法を合意形成において活用することの有効性が実感でき、その手法があらゆる社会形成の場に活用できるのではないか、この閉塞された社会に新たな道を拓くツールとして期待できるのではないかという予感を抱かせる。オススメ。