王様と私 (製作50周年記念版) [DVD]
一本の映画としては非常に優れた大作だと思う。よく練り込まれた脚本、ユル・ブリンナーの個性的な演技、デボラ・カーの凛とした演技、そして言うまでもなくリチャード・ロジャース&オスカー・ハンマースタイン二世の素晴らしい音楽。後半の王様とアンナが踊り出すシーンは、ミュージカル映画史上に残る名場面だと思う。
デボラ・カーのアンナ、自らの(西洋的)理想を貫く優しく誇りを持った女性…アメリカ映画で良くありがちな役を演じるが、堂々として素晴らしい。だが、一方であくまでも西洋的な倫理観を前面に押し出した映画だと思う。地元タイや隣国の人から見てどうなのだろう? 今でも王室に対する不敬な部分があるとして、タイ国内では今でも上映禁止と聞くが…
以前アメリカ制作のTVドラマ「将軍」を見て、舞台は確かに日本だが、なんだか外国映画みたいな変な感じがした。タイの人もこの映画を観たらそう感じるのかも知れない。
映画としては大傑作で★五つだが、地元で受け入れられてないということで★一つ減。
The King and I (1956 Film Soundtrack)
This is the sound track of “The King and I” (1956), a musical retelling of “Anna and the King of Siam” and the third Rodgers & Hammerstein Broadway hit. Naturally a movie sound track can not hold a candle to the play if you have seen it. However this is the version I grew up with. And this is the version I bought. Many of the Songs were written for this story and have no meaning outside of the context of the film. Yet many people can relate to where they were when they saw the film or have been in similar situations and the songs match their life. Everyone has a favorite my two are “Getting to Know You” and “Hello, Young Lovers”
ミュージカル「王様と私」
1951年初演のブロードウェイミュージカル(ロジャーズ作曲、ハマースタイン2世作詞)の名作を1953年の映画版スコアを使用してよみがえらせた1992年スタジオキャスト盤。ビルボードチャートの1位(crossover部門)を長期間にわたって独占し話題を呼んだ。
ジョン・マウチェリがハリウッド・ボウル・オーケストラを指揮。
キャストにはジュリー・アンドリュース、ベン・キングスレー、ピーボ・ブライスン、レア・サロンガ、マリリン・ホーンと幅広いジャンルから豪華な顔ぶれが集まっている。マーティン・シーンとロジャー・ムーアもわずかなせりふでカメオ的に参加。
エレガントで芯の強いアンナをいきいきと歌い演じるジュリーは、マリア・フォン・トラップとシンデレラに続いて、ロジャーズ=ハマースタインのヒロインのうち3人目をこのアルバムで「自分のもの」にしたといえるほどだし、ブライスンとサロンガによる美しいデュエットはエヴァーグリーンなポピュラーバラードのよう。
「Shall We Dance?」をはじめ名曲ぞろいの上せりふも入っているので、聴いているだけで「王様と私」の凝縮された物語を味わうことができる。
ブックレットは解説と歌詞・対訳つき。
王様と私 [DVD]
時代は、19世紀の「シャム(タイ)王国」です。
イギリス人の家庭教師「アンナ」がやって来ます。
王子たちの教育のために、王様が呼んだのです。
西洋から東洋へと、シャムでの教育に熱心に
努めます。
西洋のイギリス人「アンナ」には驚くことばかり。
”Shall we dance ♪”
(ロンドン・フィルハーモニー演奏)
87分の中に「アニメーション版」ならではの
趣向がなされています。
〜感想〜
実写版も視聴しました。
この作品は、お子様にもお勧めできる作品です。
よく仕上がっています。
王様と私
パヴァロッティの三大テノールとしての成功を裏で支えた人物の書いた、一種の暴露本です。
かなり辛口で語っているところがあり、好き嫌い分かれる内容だと思います。
かなりとっぴな行動をしていた人物であることや演奏の失敗談なども改めて語られています。
しかし、何よりオペラというビジネスがどのようにして現代において発展したかが、実にリアルに分かるので、ビジネス書として捉えるとまた違った面白さがあります。