NHK大河ドラマ 花の乱 完全版 第弐集 [DVD]
言いたいことが多すぎてまとまらないかもしれませんが、ため息が出るほど面白かったですよ。寝不足になりながら全話を数週間で見ました。前半描かれた富子の幼少期のエピソードが物語り全般通じて何度も、扇の由来とともに語られていきます。山名宋全が何故富子に忠実だったのかなど人の気持ちのあやが見事に描かれており、途中出てくる陰謀や、奇策など物語としての面白さも堪能できます。大河といえばイクサがないと、と思われるかも知れませんが物語りの多くは富子と義政等の会話であって役者の淡々とした立ち振る舞いや言い回しで過ぎていきます。宋全と勝元の存在感はすばらしかった。富子の言い方も何か途中から「のですよ」とか耳に心地よくなってきました。奥田瑛二の一休がすばらしく特に後半、ふけてからが良かった。松たかこと、市川海老蔵が若くてフレッシュでよかった。第3話から7話まで松さんが主役です。富子は悪女と中学のときに社会の先生に教わりましたが人の評価なんてそんな単純なものでは有りません。この物語の富子は精一杯生きていく中で巻き込まれていった面もあり、応仁の乱の一因を作ってしまったり、関所を作って通行税をとったりしますが慈悲深く、魅力的で良い人です。
NHK大河ドラマ 花の乱 完全版 第壱集 [DVD]
市川森一さんの脚本は見事です。過去ウルトラマンシリーズの脚本も書かれていたこともありますが、そのシニカルな姿勢が良くでていて、人間の業の深さを良く表現してます。大河ドラマで史実どおりでないという批判が多くありますが、歴史として押さえるところを押さえておけば、そんな事は問題にならないことがわかる脚本です。市川さんてやっぱり凄いです
音楽については、大河2回目の登板となった三枝成影さんです。NHKと制作陣が「太平記」を意識して依頼したことは明らかで、「太平記」との連続性を感じさせ、哀愁感漂う世界観をうまく表現していると思います
昨今の大河と異なり出演者の演技や演出も重厚です。一点だけどうかなと思ったのは、三田佳子さんや市川団十郎さんに20代を演じさせるのは無理があるような(^_^;)
こんな感じで南北朝時代を含む室町中期の大河を制作して欲しいところです
NHK「その時歴史が動いた」コミック版 維新の夜明け編 (ホーム社漫画文庫)
300回を越えるNHK人気番組「その時歴史が動いた」の漫画です。その中でもペリー来航など江戸幕府が明治政府へと変わる際の数々の歴史的瞬間が描かれている。
西郷隆盛、大久保利通、板垣退助、山形有朋など維新を起こした人物のドラマがひしひしと伝わってきた。