綺羅星波止場 (河出文庫―文芸コレクション)
短編集+αな構成。
開くなり宮沢賢治的な世界が広がり、
「ああ、この人は本当に宮沢賢治が好きなんだなあ。」
とひとしきり感心させられます。
が。
2つ目のお話からは彼女の独自世界が、おもちゃ箱をひっくり返したように展開するのです。
個性的な名前を持つ少年たちは、ここではないどこか別の国(別の時代?)のような空間で
奔放に冒険を楽しんでいて。
登場するのは、彼らの期待通りの紳士、つまり研究者や医師さながらに白衣をまとった丸眼鏡の男や、
意味ありげにこちらを見つめる猫達。
どこか懐かしいような、それでいて本当は有り得ない出来事がさらりと起こる世界。
後半の『銀色と黒蜜糖』は、作者本人も語るとおり、「のばら」の制作過程に生まれた亜種(番外編)だとか。
本編より若干現実味のある空気感で、また一味違う流れを楽しめそうです。
波止場 [DVD]
エリア・カザンの作品としては、やはり『欲望という名の電車』が一番素晴らしいが、それはマーロン・ブランドの魅力が最も現れているのがこの作品だからであろう。本作品では波止場のゴロツキ・テリー(ブランド)が改心(回心?)し、ギャングが支配する港湾労働者の差配組合を打破、労働者主権の労働組合を確立するであろうという希望を垣間見せるところで終わる。ラストシーン、波止場に浮き出た、ギャングどもの管理小屋から波止場へ上がってくる、いまや英雄となったテリーは、ゴルゴタの岡を登るイエスにも比すべき存在へと変わり、そのほかの多くの沖仲士たちは、「テリーを働かせない限り我々は働かない」という労働者唯一の武器「罷業」行動へと自然発生的に態度を変化させる。しかし罷業への転換は、決して自然発生的に起こったのではなく、彼等の意思として、そうしたのである。沖仲士たちは、決してゴロツキではない。エリア・カザンはそれを示そうとしている。イエスのゴルゴタへの道行きでは、イエスはゴロツキたち多くの民衆に罵詈雑言を浴びせられ、これまたゴロツキである弟子のペテロは3回も「俺はイエスなんて知らない」と叫んでしまう。カザンはペテロをも許し、ゴロツキどもも許す。
そして、今や最期のゴロツキとしてギャングたちだけが残され、沖仲士らにも無視されて取り残されることにことになるのだ。
しかし、今ゴロツキが大統領として居座り、そのゴロツキが世界を仕切る。ゴロツキが相手を「ゴロツキどもをやっつけろ」と連呼しているのだ。全ては「ビジネス」というゴロツキのみかじめのためである。そして、我々沖仲士は、そのゴロツキに阿諛追従し、真のゴロツキに堕落している。
本作品は今こそ観られるべきリアリティに溢れている。沖仲士の敗北の苦味を噛み締めるために。
人生解毒波止場 (幻冬舎文庫)
中学の頃に読んだものの内容に影響されそうで売り払ったような・・・
村崎百朗さんの著書共々親に捨てられたのか?
サイコパス?電波?さまざまな名で呼ばれる社会不適合者が次々登場。
やつらが恒星の如く弱く小さな周囲の星をひきつけ支配下に置くようすを御覧ください。リリーフランキーもそのような趣旨の発言をしてましたが。
斬新過ぎる本書の内容にいまや時代は完璧に追いついたような気もします。
つか、大学入ってからできた友人がこれ系の人をひきつける強力な磁場を作っているのが気がかりです・・・。
波止場 コレクターズ・エディション [DVD]
マーロン・ブランドといえば「ゴッド・ファーザー」のドン・コルオーネ役があまりにも有名ですね。ブランドはこの役で2回目のアカデミー賞を受賞していますが、これが記念すべき受賞1回目の作品です。
内容はボクサーくずれのブランドがいかにして正義を貫くかという社会派ドラマなのですが、私は10回以上観てせりふを覚えてしまいました。
ブランドの素晴らしさなんて、恐れ多くて書けないくらいです。見てみようか迷っている方は見て損することは絶対ありません。とにかく観て雰囲気を感じ泣いてください。
50年前のこの白黒映画はあなたのバイブルとなるかもしれません。
私がくじけそうになったときはいつでもこのラストシーンが音楽とともに私の心に浮かんでくるのです。
フィッシング 釣り用 ライフジャケット(フローティングベスト) WB-1005型 ライム
試験的に、近場の釣り場にて着用しましたが、作りやデザイン面も問題なく使用、最近の流行物よりポケットなどに小物がいれられるため重宝しています。