青い鳥(TVサントラ)
ドラマ『青い鳥』を見ている方なら間違いなく星5つでしょう。
S.E.N.S.ファンは勿論、それ以外の方々も楽しめる、、、というか癒される曲のラインナップである。
ドラマの脚本は先日惜しくも亡くなられた野沢尚。演出は部分的に主人公でもある豊川悦司自らが手がけ、非常に完成度の高いドラマであった。ドラマの演出の一端を担っていたのが、このアルバムに収録された曲の数々である。
全曲に言える事だが物悲しい曲のばかりである。ドラマ自体が悲しくも最後に多少救われる内容だったので仕方無いのだろうが、、、。
でもその物悲しさはけして苦痛ではない。むしろ悲しさの奥に癒されるものがある。
購入を検討されている方がいるとしたら、ドラマをご覧になった後の購入をお勧めしたい。
(レンタルビデオ等で視聴可)
ドラマの情景を思い浮かべながら聴くと更に楽しめるのは勿論、自分自身の心の中に封印している悲しい出来事を思い浮かべながら聴けば、知らないうちに悲しさが洗い流されている事に気付くはず。
青い鳥 BOXセット [DVD]
この作品を見たとき僕は、中学生でした。当時は特にこれといった
感慨も抱くこともなく見ていましたが、今、人生のはかなさ、
苦しみ、そういったものに気づいてしまった僕は、なぜか
この作品のあらゆるシーンを思い出します。
トヨエツと夏川さんのラブシーン、北海道への逃避行。
佐野史郎の愛ゆえの狂気。いろんなシーンがフラッシュバックします。
記憶がこの作品を美化してるのかもしれません。
けど、あのラストシーンを思い出すとき、
なぜか泣きそうになるのです。ミステリーでもなく、あの
恐ろしく暗く、静かな世界観で、ドラマとして成功させた
野沢尚。彼は小説家としては、3流だけど、ドラマ脚本では、
右にでるものはいなかったです。
青い鳥 [DVD]
* 何度観ても涙が…。
村内先生が吃音になってしまった理由はわかりませんが、もし幼少の頃からであれば
きっと「野口君」のようにいじめに遭っていたのかも知れないし、そうでなくとも…、
かつてクラス担任をしていた時に自分のクラスにも「野口君」のようにいじめられて
いた生徒がいて、その時はそのことに気付いてあげられず、その生徒は校舎の屋上から
飛び降り自殺をしてしまった辛い過去を持っているのですね。村内先生は…。
観ていて、それがとても痛々しかった。
けど、おそらく「野口君」を一番いじめていたであろう井上武志君や、友だちだったの
に、その時勇気がなくて「野口君」を助けてあげられなかった園部真一君の『野口が生
きていてくれて本当に良かった…』の言葉に救われる思いがしました。
こんな素晴らしい作品は、全国の中学校で観るべきですね!
特に、教職員であるにもかかわらず、その資質が欠落している人を大勢知っています。
(保身ばかり考えている人や公務員だからという理由で先生をやっている人、単なる
ガキ大将のような人など…。)
皆さんも、観て下さい。m(_ _)m
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子供のころビデオテープが擦り切れるまで何度も見ました。
今でも忘れることができず、自分の子供にも見せたいと思い購入しました
・・・が、字幕日本語でした!!
早く日本で発売してほしい古いファンタジー映画がいっぱいあります。
青い鳥
まさに重松清にしか書けない作品だと思います。
中でも最初の短編の「ハンカチ」、最後の「カッコウの卵」は秀逸です。
村内先生はうまく話せない、だから「大切なこと」しか言わない。
うまく話せないが故に伝えることが出来る思い、それは「そばにいること」「ひとりぼっちじゃないと伝えること」。
「先生は、ひとりぼっちの。子の。そばにいる、もう1人の、ひとりぼっちになりたいんだ。だから、先生は、先生をやってるんだ」という文中の言葉が、この本のテーゼなんだと思います。
孤独を感じたことがある方には、是非一度手にとって読んで頂きたい1冊です。