Safe As Yesterday
タイトル曲はゼッペリンの「ゴナ・リーヴ・ユー」的なアコースティックかつヘヴィー、雄大なスケール感が素晴らしいぞくぞくするような傑作。若々しいピーター・フランプトンのヴォーカルとスティーヴ・マリオットのコクのあるヴォーカルがからまり、途中1971、2年頃のジェネシスみたいになりつつ最後はヘヴィーでスペーシーなギタープレイでチョン切れるという。。。この最後の部分はいつ聴いても小便チビリそうになります。膀胱を刺激する。
「バターミルクボーイ」は田舎の純情な少年と都会のすれた大人の男を対比させた曲。マリオットが「あー、なんていうトラウマ・ミュージックだ」と叫ぶのだけれど、この曲ってマリオットからフランプトンへのあてつけのように思える。
有名なデビューシングル曲「ナチュラル・ボーン・ブギー」が収録されていないのは不満である。
試行錯誤中のバンドの姿がおさめられており、インド音楽、カントリー、ブルーズ、神秘主義的な音楽、ハードタッチのポップロック等が展開されている。
Humble Pie
まあなんだな、今から33年前、黒人音楽に深くコミットしているスティーブマリオット+リリカルなフォークロックを目指していたピーターフランプトンが主導権を分け合っていたバンド。このアルバムでもフランプトンの後の成功が予言されているナンバーもある。楽曲はややもさいカントリーフォークなものから気合いいれ~~のなブルーズロックものまで収録。ジャニスジョップリンにも負けないマリオットのスクィーズしたボーカルがよい。全体でならすと楽曲のできがやや弱いので。音楽性における方向性の違いはすでにこのアルバムでも見え隠れしている。フランプトンはやはりロマンチストだね~。
10点中6点
Humble Pie [DVD] [Import]
他のDVDの宣伝が多く、実質的には4曲入り。いずれも初期の今で言うPV集で、ピーターフランプトン在籍時のもの。#1、#2は白黒で口パク。#3、#4はテレビスタジオライブで実際に演奏している。映像が少ないハンブルパイだけに、この2曲はとても貴重。スティーブマリオットがすでに異彩を放っているのが興味深い。個人的にはSマリオットは歴代のロックヴォーカリストの中でもNO.1だと思っているのだが。DVDとしての中身は薄いが、値段を考えれば満足か。
Rockin the Fillmore
「extended version」として出ているライブ盤を先に聞いたんですが、あちらはファンキー、こちらはブルージーって感じです。
どちらも素晴らしい演奏ですが、家でじっくり聞くならこちらですね。
スティーヴマリオットのボーカルが最高ってのもありますが、音に厚みがあります。
フランプトンのギターがちょっと弱い感じがしますが、名演奏であることには変わりありません。
縦ノリより横ノリが好きって人には最適なライブ盤だと思われます。
もっと評価されてもよかったバンドのNo.1でしょう。
Humble Pie
UK版とUS版のkitchen nightmaresを見てから彼の虜になりいまでは大ファンです。彼の口癖であるabsolutlly passion おなじみのFワードなども本人の肉声で聞けます。今ではミシュランの星の数は12だそうですが、そこまでたどり着くまでは半端でない苦労があったことがわかります。表現が直接的かつ明快でわかりやすく、個人的には番組の裏話なども興味深かったですが、本人もhells kitchenよりもkitchen nightmaresのほうが好きだったというのが聞けて嬉しかったです。