明け方のメタファー(初回生産限定盤)(DVD付)
pragueはこれまでのアルバムでもスリーピースとは思えないほどの濃密なサウンドで驚かせてくれました。
けど、どうしてもとっつきづらい部分があったんですよね。どうもメロディーがパッとしなかったり。
この明け方のメタファーは、そういうとっつきづらさっていう部分も払拭した、pragueの新境地だと思います。
これまで通り、透き通るヴォーカルや、複雑に動きながらも曲を薄くしすぎないギターのフレーズ、
絶妙な間の取り方で尋常じゃないグルーヴ感のベース、ドラムは健在です。
そこに流麗なメロディラインが加わって、また一段とすごいバンドになりました。
今の若手の中ではトップクラスのスキルとセンスを持ったバンドだと思います。
もっとこの人たちの音楽をいろんな人に聞いていただきたいです。
個人的にはこのバンドをベーシストを特に評価したいです。CDを通して耳に伝わってくるこのグルーヴ感はすごい。
プラハ! [DVD]
オシャレな喪失モノか、と、オキラクな姿勢で見始めました。
キャンディカラーの世界、セルロイドのイヤリング…ビンテージ好きにはたまりません。
ビーハイブヘアで口頭試問に挑んじゃう高校生だなんて。
ストーリーは、テレザとシモンの悲恋を軸に進みますが。
ワルシャワ条約の侵攻が、盛夏の街並みに陰りを落とします。
テレザの父親が画面をピリっと締めており、釣り糸を垂れる姿が象徴的でした。
バランスドール(初回生産限定盤)(DVD付)
デビュー当時から注目しているバンドです。
今作は、前作のミニアルバム『花束』以上にキャッチーさが増しています。このような楽曲は今までのpragueではやらなかったのではないでしょうか。
わかりやすいコード感とメロディ。歌詞も比較的ストレートに、でもトゲのあるヴォーカル。
『バランスドール』は、このバンドの武器であるソリッドなグルーヴ感は残したまま、より多くの人々へ向けて彼らの強いメッセージが込められた曲だと思います。
カップリングの『サイ』はロック色強めで、ズッシリしたサウンド。この曲は聴けば聴くほどクセになります。
pragueは10月にセカンドアルバムを発表するそうなので、今から楽しみでなりません。
今の若手バンドの中では実力派で音楽性も独特だし、もっと注目されるべきだと思ってます。
プラハを歩く (岩波新書)
建築史によるプラハ案内なんて初めての本じゃないでしょうか?
新鮮な話ばかりです。
チェコびいき、プラハびいきの人は今度プラハを訪ねる時には
私もそうするつもりですが、ぜひこの本をガイドブックの一冊として持って行きましょう。
プラハの新たな魅力をつぎつぎに発見できることは間違いないと思います。
プラハの恋人 DVD BOX II
後半はしだいにメロドラマになっていき、女優さんの流す涙の量がすごいです。
後半は前半の裏返し、サンヒョンの立場にジェヒが立ち、
ジェヒの顔からは笑顔が消えてしまいます。
大切な人への思い故に自ら苦難を背負う、そういう姿に涙したい人にはこたえられないと思います。
私としては、ヒロインの溌剌した姿が最高の魅力なのでちょっと悲しいですけれど。
でも主要登場人物を中心として、微妙な表情の向う側に感情を読み取る楽しみは無類のもので、複数回見るに堪えます。
チョン・ドヨンさんの衣装、特に盛装したときの姿は素敵です。
あと、ピアス。今日はどんなのかなと気になって仕方ありません。
それにしてもこの人、あるときは子供のようであり、ある時は中年のおばさんのようにも見え、
顔のどこの部分を見るか、どの方向から見るか、どんな髪型で見るかで全然違った顔になってしまうのがすごいです。
そしてカン・ヘジュ役のユン・セアさんの綺麗なこと!
健気でも陰険でもありうるその微妙な表情も魅力です。
勿論、キム・ミンジョンもハンサムです。左右の目のアンバランスに感情が見え隠れしています。
女性ならたまらないでしょう。
ヨンウも後半、演技が混じっていますが、邪悪な面を見せます。
美男美女が意地悪になるのは凄みがあって見物です。
でもはらはらどきどきしながらも結局は皆気持ちよく収まるところに収まってよかったですね!
ヨンウの弟であるチ・ウンスの複雑な心境、ジェヒの警護役のドンナムの暖かさ、など
前半ではあまり目立たなかった人たちの微妙な感情表現もよくとらえられています。
印象に残る台詞もしばしば出てきて言葉を味わう楽しみもあります。
オリジナルの表現はどうなんだろうと気になります。
事件と心理、台詞との関連がよく考えられている作品なので韓国語が勉強したくなる作品でもあります。