Uprising
リデンプション・ソングを初めて聞いた時、自然に涙があふれてきた。ボブは、この歌がリデンプション・ソングだ、と歌っているんではなくて、「これまでの全てがリデンプション・ソングなんだから」って。本当に感動したし、ボブ・マーリーという男の凄みが分かった気がした。この曲こそボブの自伝的な、そして最後にふさわしい歌だと思う。
だから『アップライジング』はリデンプション・ソングで終わるべきで変なボーナストラックはいらない。
この作品自体もいい出来。後期ウェイラーズの集大成といったかんじでポップさキャッチーさと深みをあわせ持っていて、zion trainとかcould you be lovedあたりが秀逸。5workは実際の「白鳥の歌」(最後のライブで最後に歌った曲)。ベストをある程度聞いたらこのあたりから聴くのが良いのではないでしょうか。
伝説のパフォーマンス アップライジング・ツアー1980 イン・ドルトムント [VHS]
このライブから約1年後に彼は病に倒れ、死亡する。死を1年以内に控えたとは思えない程、エネルギーに満ちあふれた彼のパフォーマンスを堪能した。途中、ジャマイカでの国葬シーンが挿入され、ライブは後半に突入、あっという間に、アンコール。これまでいろいろと、彼のライブ映像、ライブ音を見てきたが、DVDでの映像と音でまた新しい魅力を再発見した気分だ。