獣道
あっと言う間の16年。昨年はライブのみでやってたバトルガーゴイルの音源も発表しのってるガーゴイルのアルバム。今回も聴きごたえ十分な事間違い無し!Vo、キバの世界観をあじわって下さい。Dr,のKATSUJIは、アニメタルでもプレイしてます。
新しき日本語ロックの道と光
最初のこのバンドとの出会いは、とあるTVで一瞬見かけただけでした。
でも、その一瞬が妙に耳と目に残っていて、気付いたらレンタル屋さんで、このCDを手にしていました。
聴こうと思った時間が深夜だったのもあってヘッドフォンで聴いたのですが、始まった瞬間から身動き取れなくなって、最後までヘッドフォンを付けたまま、微動だにできずに、聴き通してしまいました。
部屋や車内で音量をグッと上げて、壁や窓がビリビリ鳴っちゃうくらいにガンガンで聴いてもいいかもしれませんが、私はヘッドフォンで聴くのをおすすめします。ぜひ。
山口さんの声が耳元でささやくように響く「この世の果て」は心の奥まで響いて涙が出ました。
他のロックバンドの曲をいろいろ聴いてもいまいちピンとこなくて、やっと出会えた、と思いました。
どの曲もギターのサウンドに鳥肌が立ってしまいます。本当に。
ジャニヲタ 女のケモノ道
サラっと読了。この世界には全くもって疎いんですが、著者の「ヲタク」気質・嗜好・行動スタイルの描写がおかしくて何度も吹きだしそうになりました。曰く、オタク同士でしか通じないボキャ、グッズ・雑誌・チケット代を「限界」まで支出(ジャニーズ事務所は江戸幕府・笑)、「卒業」する人・きっかけ・できる人できない人・・・etc。
自分にもヲタク=パラノイアな気質があることは重々承知しているので、分野は違えどウンウンと共感するところが多く。でもやっぱりアレですね、本人は夢中になっているから往々にして気付かない(気付こうとしない)のかもしれませんがやっぱり傍から見ると相当イタイですね(笑)著者は長年のジャニヲタ歴でその「イタさ」をよくわかっているのでそれを逆手にとって笑いに昇華させている。
実は著者も終始一貫筋金入りのジャニヲタだったわけではなく、何度か一時的な卒業を経験し、全身全霊のめりこみ、「担当」タレントを追っかけて移住までする「ピーク」を経験して、現在は「ある程度距離をおいて眺めているだけでいい=達観」の域に至っています。あくまで自分の生活優先で節度をもって楽しむならヲタク大いにいいんじゃないの?こんなに夢中になれるものがあることは幸せ♪・・でもホドホドにね♪
読んで楽しいマニア道。
天の鎖〈第3部〉けものみち (中公文庫)
第一部のように主役の少年の成長を追うようなストーリーだが、
奴として育っていく過酷な運命や寺の裏の仕事の様子が暗く、
夜叉神堂という場所や不思議に歳をとらない唯空が、
さらに不気味な雰囲気を醸し出していて、
前の2部以上に悲しみや苦しみに満ちている印象を受けた。
また、すっかり空海は神聖化された存在になっていて、
残した書物まで聖典化されている点が興味深く、
東寺と高野山、他の密教宗派との争いをはじめとして、
奴として「牛」が仕える東寺の僧達の様子や行動などに、
宗教的な部分がより強く感じられる作品になっている気がした。
なお、前の第二部で登場して、不可解だった唯空の正体が判明し、
この3部作における彼の重要性が判り、驚かされるのだが、
さらにもっと深い謎が残ったように感じてしまい、
神秘的というか、煙に撒かれたような読後感を覚えた。
ラプンツェル
絶望の詩を書ける人は、それに比例するように希望を知っている。愛情と憎しみ、生と死など、互いに矛盾し合った命題を背負いながら痛々しい歌を残していったCoccoは、本当の意味での「救いの手」をリスナーに、そして自分自身に差し伸べていたのだと思う。