レコード・コレクターズ 2011年 08月号 [雑誌]
この雑誌を買い始めて20年近くになりますがレビューを書くのは初めてです。
この度めでたく「マッカートニー」と「マッカートニー2」が再発されポール特集が組まれました。
冒頭の解説の和久井光司氏はポールにはいつも辛口。今回の2作はツッコミどころが多いし・・・ここは我慢我慢(荻原健太さんだったらなあ・・)続く記事で普段スポットが当たらない各曲の解説はうれしい限り。もちろん今回初めて公開される未発表・レアトラックに関してもちゃんとページ割いております。関連記事その1としてポールの日本での大麻事件について・・・ポール自身が公演に乗る気ではなくわざとキャンセルさせる方向に仕向けたとの珍説・新説が。 気になる方は読んでみてください。その2としてカンボジア難民救済コンサートに関する記事もありアナログのアルバムしか出ていないイベントで活字になることが少ないので貴重。これを本格的に取り上げたらトップ記事になりますな。
その他、ジョンやジョージ、ビートルズの話題もあちこちにちりばめられファンは必読の内容です。
もちろんビートルズ以外の記事も豊富なので一度本屋さんで手に取ってみてください。
星が4つなのはポールに関するカラーページが無いこととポール特集でたまにあるポール愛皆無の「レコスケくん」が載ってない??ためです。
(レコスケくんの作者はジョージが好きなんですよ、毎回買ってる人は知ってますよね)
Hounds of Love: Classic Album Under Review [DVD] [Import]
前から思っていたのだが、KateBushのVideoClipはすばらしい。なぜDVDで発売されないのだろうと思っていたが、これがそうなのか、、、、2009年2月発売と言うことなので、もう少し様子を見て、買うことにしよう。
Director's Cut: Collector's Edition
新作ではなく、旧作の「ディレクターズ・カット」です。
声のコントロールが以前と違うので、ヴォーカルの再録音は旧作より音を下げたようです。
たとえばRed Shoesの当時の録音はどうしてもedgyで気に入らなかった、とKate Bushが書いているように、
自分の歌を吹きこみ直したかったと同時に、かつて真摯なミュージシャンがみな直面したデジタル技術の導入による
音作りの変化による混乱が落ち着き、作りたかった音で録音し直したということでしょうか。
旧作を聞き込んでいた方には違和感もあるでしょうが、Kate Bushファンなら、旧作と一音違うだけでも「買い」でしょう。
少なくとも、ここに現在のKate Bushがいます。
追:各曲にイメージとして添えられた写真のひとつにMonty PythonのTerry Jonesがいて嬉しくなります。
music of the millennium
往年のビックアーティストの名曲が、ずらりと収録されているこのアルバム。
もうレギュラー獲得間違いない(笑)QUEENのやJohn Lennonの曲を始め、
ストーンズの81年のヒット曲「Start me up」(PVの体操選手の様なミックも良い)、
CMでも前奏のギターが効果的に使われた「3.LAYLA」(クラプトンがジョージ・
ハリスンの奥さんに歌った事は有名)、大規模な日本公演も行ったBON JOVIの
「Livin' on a prayer」、U2の静かな名曲「With Or Without You」、DAVID
BOWIEのダンスチューン「Let's Dance」、Lenny Kravitzのこれまたギターが
カッコイイ「Are You Gonna Go My Way」、Culture Clubの80年代思い出深い
曲「Karma Chameleon」、ビュークのジャジーな「Human Behaviour」、
PRINCEのバラード「Purple Rain」などが収められている。
ディスク2は「IMAGINE」から始まり、Elton Johnのダイアナ妃の葬儀でも歌われた
優しく強いバラード「Candle in the Wind」、Paul McCartneyの74年のヒット曲で、
青春も感じる「Band On The Run」(目まぐるしく変わるイントロも印象的)、
Beach Boysの66年の名曲でハーモニーが美しい「GOOD VIBRATIONS」、過激な
パフォーマンスで有名なTHE WHOの65年発売の代表曲「My Generation」、
ROD STEWARTのソロになってから71年のヒット曲「Maggie May」、あらゆる面で
活躍するPhil Collinsの「In the air tonight」、まだ若いマイケル・ジャクソン率いる
Jackson 5の69年発売の「I Want You Back」、Diana Rossの優しく包み込む様な
ボーカルが良い「IF WE HOLD ON TOGETHER」、メロディメイカーStevie Wonder
の69年のヒット曲「My Cherie Amour」(1曲選ぶのは難しかったと思う)、モーリス・
ギブの死が惜しい、Bee Geesの77年のディスコヒット「Stayin' Alive」、ABBAの
名曲「Dancing Queen」、そして最後はSimon&Garfunkelの今でも沢山の人に歌い
継がれている名曲「Bridge Over Troubled Water」。
色んな年代の名曲が沢山収録されていて、嬉しい1枚です。
MUSIC MAGAZINE (ミュージックマガジン) 2011年 12月号 [雑誌]
Perfume特集目的で購入。
内容紹介を読んで、前回同様に分かってる人の特集になるかなと期待して購入。
『JPN』全曲ガイド、ライヴDVD全6作品を紹介、特集とは別のアルバム・ピックアップは読みごたえのある内容。
書き手自らの意志を持って、作品と向き合ってるのが伝わってきて、これだけでも買ってよかったと思えた。
しかし、インタビューとPerfume論が微妙すぎる。
インタビュアーは、決まりきった設問をこなしてるだけで、たまに自分の好きな話題にだけ飛びつく。
そんなことなら、3人がテーマに沿って自由に語ってる方が、実りある話が聞けたように思える。
Perfume論も同様に、一方的な視点でのみ語られ、ここ最近のPerfumeとその周辺での現象を俯瞰できていないようだ。
いつもながらの読者じゃないので、参考にならない部分もあると思いますが、特集への過度な期待はお勧めしません。