バベル [Blu-ray]
好きな作品なんですよね。
全く異なる場所で起こることを描いてますけど、繋がるんですよね。
それも静かに淡々と、そして現実的に。
ブラピとケイトって『ベンジャミン・バトン』でも共演してますが
相性がいいのかな。よいです。
確か『ベンジャミン・バトン』を監督する前にフィンチャーも同じ頃
この二人の共演を考えてたとか。
役所さんもいい味出してます。
外国映画での日本の描き方に辟易する方でもこの作品での
日本はほとんど違和感ないと思います。けっこうリアル。
なんかそれぞれの愛の形を描いてるんだろうなって感じました。
ほんと淡々としてますけどね。
Babel-17
この2作は、もともと1冊にまとめられるはずだったが、半世紀近い泣き別れの末、ようやくここに表裏1冊で刊行された。
「バベル17」で作中人物の書いた小説が「エンパイア・スター」や「コメット・ジョーの連作」で、本をひっくり返すと、そうなっているわけ。
この2作と「ノヴァ」は、読みやすさと知的興奮が絶妙なバランスをとっていると思う。この後、ディレイニーはどんどん文学理論的に、難解になっていく。
「エンパイア・スター」の邦訳は、サンリオ文庫版も、早川SFノベルズ版もなくなり、これ以外入手できない。「バベル17」はハヤカワ文庫にあるものの、たまにしか重版してくれない。邦訳が入手困難な今となっては、この合本は本当に涙ものの1冊である。
また、ディレイニーは旧作に手を加えるらしく、邦訳からだいぶ変わっている。
"Babel-17"はSF-Masterworks版もあるが、なんてったって"Empire Star"との合本であるだけ、こっちのが絶対お得である。印刷もこちらの方が鮮明だし、ブック・デザインも秀逸(裏面「エンパイア・スター」の表紙は宝石がモチーフになっている)。
Vintage Booksは短編集なども出版していて、ディレイニー・ファンは目が離せない。
この本は、まさに"simplex, complex, multiplex"なのである。
バベル プレミアムエディション [DVD]
人は出遇いと、それぞれの居場所と、何らかの衝撃のなか、平たく換言すれば、現実(シャバ)のなかだけに於て、すべてを賄おうとすればするほど、それらの処世術たるは、悲しみに勝利する冴えを知らず、理想に生きる言葉すらもなく、それぞれの楽園を自身のなかに構築してゆくのであろうか。 もしも神が、それを焼き払うのであれば、それは人間の傲慢性をただす目的ではなく、寧ろ単純に、 「もう一度やってみようか」という、軽いかるい憎らしいほどにかるい、仕打ちなのではあるまいか。 その遠き存在の行為に、腹をたてるものほど、他者に対し、実際に同じ行為をやっているものなのだ。 「BABEL」――全編を通して、重い。いや、頗るこの重さが冴え渡っている。 単純明快には理解できぬ過去を背負い込んだ者、ひとりきりでは補えそうもない深い傷を負った者らが、世界各地を通して、けして安易にはつながることなく語られるストーリー。 されど人間ゆえの無縁世界地図が、ひとこと「空だけは繋がっている」と思い至る軽率すぎる節も、この映画は、その重々しき描写から、既に痛烈な批判を浴びせているようにも思われるのである。 何故ならば、この傑作が、表現しているものは、常に我々を映す鏡だからである。 そこにあるものは、その実、軽率な希望さえもが、その実、傲慢で儚い夢であり、家族すらも本当は触れられやせぬ理由をこそ、文化をこえて受戒せねばならぬ、まさに我々のぶち壊すべき姿の顕れであろう。 序盤に出てくるブラッドピットらが演じる夫婦のごとく、小競り合いを繰り返すだけの些細な現実にも、所詮、泣いている身なのである。 併し、それはけして悲観すべきものではない。それが、生きるという磁界であるように、だ。 そして冷たい空のもと、 人がそれぞれ培ったものとはまた別ものの、 衝撃じみた抱擁を、覚えてゆく。 そのときだけ、ほんの一瞬、晴れ渡った黒い空が、つながっているように。
Babel
英米チャートで初登場1位を獲得し、CDが売れないこのご時世に、とんでもない初動売り上げを記録した彼らの2nd作。
発売早々モンスター・アルバムとなったこの作品、今後、グラミーを始めとする数多の賞レースにおける勝利者となっていくことも容易に想像されます。
そしてその内容の方も、そういった輝かしい営業成績に恥じることのない、力作、秀逸作となっています。
基本路線はデビュー作を完全に踏襲するものであり、カントリー/ブルーグラス色濃いフォークロックです。ただ、前作と比較すると、さらに一歩二歩踏み込んで、カントリーミュージックのコアな部分を表現しているような印象を、個人的には強く受けました。
例えば、「The Cave」のような分かり易いポップ作は本作には無く、より渋みと深みが増したといった印象です。即効性は薄いかもしれませんが、聴けば聴くほど味わいが増すスルメ度が、前作以上に高まったといったところでしょうか。
マーカスのシンガーとしての著しい成長の跡が刻まれているのも、本作の聴き処のひとつでしょう。従来からの艶っぽさに加え、ここでは魂を揺さぶる激しさ、エモーショナルな唱法が遺憾なく披露され、心を鷲掴みにされます。変な表現かもしれませんが、とても英国人とは思えない大陸的な土臭さ(←勿論、いい意味での)が備わってきたように思います。
インストパートにも、よりソリッド、シャープ&エッジィな部分が加味されていて、パワーアップ感が感じられました。
要は、成り立ちは1作目と同様ではあっても、全体としてのレベルアップが図られている作品と言えるのがこの2作目である、ということなのでしょう。
けっして、ロックの王道を行くサウンドではないし、はっきり言って地味なグループであるとは思います。実際、これ程世界的にヒットしているにも関わらず、日本ではほぼ無名に近いアーチストなわけで。・・・
しかしながら、この懐古的な音像にコーティングされた内面には、紛れも無いロックスピリットが封じ込められています。
彼らもまた、極めてオルタナティヴなアティテュードを有する新感覚のロックバンドであると言っていいと、本作を聴いて改めて思い返したりもしました。
koziol トレー "BABELL XS" ホワイト KZ3181-525
サイズを確認済みでしたが、実際に使うとなると難しかったです。手作りミニスイーツを作って、上手く利用したいと思います。
Lだと大き過ぎるし、中間のサイズがあれば良いと思いました。