宇宙戦艦ヤマト2199 (2) [Blu-ray]
第二章初日劇場で視聴してきました!
タイトルの通りです。
凄かった。。。
本作はヤマト発進後初の本格的な戦闘がメインになっていますが、
とてつもなくカッコイイ!
実写版ではワープで逃げまくるヤマトに物足りなさを感じていたので、
「やっぱりヤマトはこうでなきゃ」と思いました。
戦闘シーンはやはり緊張感があります。
常に一対多数の戦闘を強いられますが、
決して無敵の船というわけではなく、
多彩な武装と沖田の冷静な戦術で事態を切り抜ける様は、
男子たるもの燃えない訳はありません。
やっぱり「萌」よりも「燃」であってこそ、
男子向けのアニメであると強く思いました。
お馴染みのパルスレーザー砲や煙突ミサイルも活躍します。
主砲はやはりショックカノンと実体弾の使い分けが見られました。
実体弾の方は着弾後に炸裂するようで、
かなりの威力がありました。
冥王星基地殲滅では実体弾を使用していました。
また、エンジントラブルで主砲へエネルギー伝達が十分行えない場面でも活躍していました。
1、2、3番でそれぞれ別のターゲットへ砲撃を仕掛けるシーンはやっぱり燃えます。
大気圏外では実体弾は使わないのかもしれません。
基地を実体弾で殲滅し、
撤退する艦隊を追撃する際には、
ショックカノンに切り替えて砲撃していました。
この辺の状況に応じて武装を切り替えるというプロットも、
男子にはたまらないシチュエーションではないでしょうか。
そして、この作品における波動砲の位置づけがとても好印象だった。
波動砲をただの無敵兵器にしてしまうと、一気に陳腐化してしまうところでしたが、
この作品では、「持て余す力」として描かれています。
波動砲が浮遊大陸を吹き飛ばすシーンと、
その後、木星にまで被害をだしたその凄まじい破壊力の描かれ方が秀逸でした。
沖田が「持ってはならない力を手にしてしまった」と悲観する場面もあり、
ただ、それでも地球を救うためにはやむなしというニュアンスのセリフもありました。
今後の波動砲使用では、このジレンマとの板挟みとなるシーンが見られるかもしれません。
さらに、ヤマトの兵器についてのセリフとして印象的だったのは、
「ヤマトの武器は敵を殲滅するためのものではなく、守るための力だ。」というニュアンスのセリフ。
このセリフがあると無いとでは、この作品の立ち位置が大きく変わるだけに、
嬉しいセリフでした。
そして、第二章で個人的に最も印象的だったシーンは、
冥王星の海で反射衛星砲の直撃を受けてヤマトが転覆するシーン。
海に沈むヤマトは、あの完結編のオマージュと取れる描かれ方をしています。
完結編の作品としての立ち位置の善し悪しは別として、
あのアクエリアスの海に轟沈するヤマトは衝撃的でとても印象深かっただけに、
「これを持ってきたか!」という驚きと、良い意味での脱力感がありました。
本当にヤマト大好きな人たちが作っているんだな〜とつくづく思いました。
第三章ではついにオリジナルストーリーも展開されるとのこと。
もうここまでのクオリティーを見せられたら何も心配していません。
早くテレビ放映されて、より多くの方に見てもらえる日が楽しみです。
第三章も、必ず劇場へ見に行きます。
おっと、忘れてはなりません。
肝心の山寺デスラーですが。。。
さすがの一言、紛れもなくデスラーでした。
彼は本当に声優になるために産まれてきた男ですね。
ストーリーの本質にかかわらない部分でのネタバレをもう少しすると、
キャラクターの描かれ方がとても魅力的で、
特に今回は加藤と山本レイちゃんが凄くよかった。
熱血漢で感情的になりやすい加藤は、
PVにもあるように航空隊への転属を希望する山本を厳しくたしなめます。
しかし、実際にはとても山本のことを気にかけていて、
こっそり戦術長である古代に山本の転属を沖田に進言するように持ちかけようとします。
その好意はいい意味で徒労に終わるわけですけど、
凄く優しい一面が垣間見れて、加藤がより魅力的に映りました。
山本は山本で、航空隊への未練はありながらも、
主計科の仕事はしっかりこなしていました。
不満を外に出さないところは大人でした。
ただ、希望がかなって航空隊に転属になり、
コスモゼロで出撃する際には、
よほど嬉しかったのか、コックピットで鼻歌を口ずさむ姿もあり、
可愛さもあるキャラでした。
きっと、人気出ますよw
それ以外の女性キャラも、
華やかではありつつも、いざ戦闘となれば皆真剣で、
原田や岬も怪我人への治療を必死に行っており、
緊張感をぶち壊すような存在ではありませんでした。
その点心配されている方はご安心を。
虚数霊 ③ (MFコミックス フラッパーシリーズ)
『虚数霊』を最初に読んでから何年経っただろうか。手元には、青い表紙の旧版からある。 キャラクターや背景、小道具への丁寧書込み、作家性が読者に小気味良く伝わるストーリー構成、個性的ではあるが普遍性を兼ね備えている。 偉そうに書きましたが、ゴメンナサイ、このマンガ大好きなんです。 しばし、休載(?)されるそうですが、いつかまた、新しい展開を読める日が来るのを待っています。
宇宙戦艦ヤマト2199 3 [Blu-ray]
今回の第三章、これまで二章に比し派手さはないと思いますが、最初のヤマトのシリーズのエピソードがうまい形で咀嚼されて出されていて、成る程と懐かしくも新鮮に思えました。今後につながる伏線もいろいろ見えて興味深い内容でした。ジェットコースターを楽しむにも溜めの部分が必要です。今回のがそれで第四章からのドメル登場で一気にいくのだろうと思います。設定デザイン、作画のレベルも素晴らしく、音楽や効果音の使い方もオリジナルを踏まえリスペクトしたもので納得の出来栄えでした。このレベルで何としても最後まで行って欲しいと思います。
宇宙戦艦ヤマト2199 (1) (カドカワコミックス・エース)
内容的にはアニメの第1、2話に該当でヤマトが発進するところまでをアニメの進行を踏襲しつつコミカライズされています。ただ、ページ数も限られている為かアニメと比較すると割愛されているシーンも少なくはないです。しかし逆にアニメ映像では無いシーンや少し違うセリフのいいまわし等も見受けられます。
キャラクターの性格設定もアニメで後の話で理解出来る部分が先取りされている所は良いですね。この点は著者の方がアニメにもメカ設定画等で携わっていて提供されている情報も多いのかと私は推察します。特にヤマトが発進間際シーンで電力供給のされ方や"ある艦"の登場はコミック独自の味のある展開だと感じました。ちなみに"ある艦"の登場はアニメでも予定していたが尺の都合で取りやめになったとの事※(ニュータイプ A Vol.11 」の「ゆうきまさみ×出渕総監督」対談より)。
絵ではメカに関しては独特な柔らか味のある線でも、しっかりとした作画だなと思います。ヤマトの抜錨シーンもアニメではコマ送りしないと理解しずらい部分も分かりやすいです。キャラクターもアニメの雰囲気もありつつ全体的に優しさを感じる絵でアニメとは違った良さも感じますね。
総合的には、アニメとかけ離れしすぎずに限られたページにアニメと異なる要素も加味しているので工夫も感じました。と同時にアニメと一緒にして欲しいという方には、評価は低めになる内容とも思います。欲をいえば、もう少しページ数が欲しい点とアニメを見てないと少し展開が分かりにくい点、そして雪と山本の絵の描き分けが混乱するようなコマが…。
最後にメカ関係ではカバーのヤマトはアニメ設定をされている玉盛順一朗氏が描かれていて、巻末にはユキカゼやキリシマ等のアニメのメカ設定画も掲載されています。
虚数霊 1 (MFコミックス フラッパーシリーズ)
この作品の魅力として、「虚数」への認識があります。
虚数は物理上ありえない存在でありながらも、僕たちの心の中に
確実に存在してるもので、それらの認識を「霊的なもの」への認識と
重ね合わせ表現する辺り、むらかわ氏の卓越したセンスを感じることができます。
話としてはまだまだ序盤で続きが楽しみではありますが、
いかんせん刊行スピードが遅いようで2巻もまだ出ていない状態です。
第一巻ということで作品全体に対してはまだ何も言うことはできませんが、
虚数の扱い方だけを見るだけで僕は満点をあげてしまいました。
早く2巻が出てくれることを願っています。