ゴスペル・アコーディング・トゥ・ジャズ
タイトルが示す通り、Jazzサックス奏者Kirk Whalumが、本格的なゴスペル作品に挑戦したというもの。とは言っても、いわゆるゴスペル・ソングのカバー集といった代物ではない。半数を占めるKirkのオリジナル作品が秀逸だ。ゴスペル的な熱さとジャズ的なクールさを程よくブレンドした、真のフュージョン作品。クワイアをバックに、ソロ・ヴォーカルの如く歌うKirkのSAXが素晴らしい。George Duke (Key), Paul Jackson, Jr. (G) 等が参加し、洗練度の高い落ち着いたアンサンブルが楽しめる。
サンライト
どなたかが書いておられるように、ジャケット裏の写真! 懐かしくもいい感じです。H.ハンコックがキーボード機材に取り囲まれている写真です。昔はこんなふうに演奏していたのですね。ELPのキースエマーソンってご存じですか?(ああ懐かしい)
演奏ですが、まずE.ピアノやキーボード類の使い方がこなれていて(抑制がきいていて)アレンジも良いです。ボコーダーでの歌もいいです。メロディーがポップで、いっしょに口ずさんだりして楽しんでいます。とにかく楽しめるアルバムですね。…それにしてもこの頃のハンコックのダサさといったら…。絶対にジャケットで損してますよ。
シークレッツ
えー、これはpeople musicだけですね、特筆すべき演奏は。
しかしこれが素晴らしい!この一曲だけのために買う価値は十二分にある。
ってゆーかこの演奏を聴かずしてエレキなハンコックを語ることは無謀とさえ言える。
このエレピのコード進行っちゅうかモードチェンジっちゅうかとフレーズっちゅうかは本当に素晴らしいの一言です。
エレキハンコックの真骨頂です。
NEVER ALONE
ポール・ジャクソン・ジュニアのリーダー作としては4作目になる作品で、リリースは1995年11月、このCDは2008年12月の再発盤になります。再発に際してHi Quality CD仕様になっています。
このHi Quality CDとは『通常CDよりもグレードの高い、液晶パネルに用いられるポリカーボネートをディスク基盤材料に使用し、従来のアルミニウムに換えて特殊合金を反射膜に採用した、高音質の音楽用CD』という事で、マスターの再現性に優れているようです。
さて作品の内容についてですが、日本盤ライナーノーツの言葉を借りれば『"デュエット"で、サックス、キーボード、ヴォーカル、ベースなど、彼はそれらと対話することによって、想像力に富んだ、ハートのある本物の音楽をきかせてくれる…』。
デュエット相手のゲストミュージシャンもハーヴィー・メイソン、アール・クルー、トム・スコット、レイ・パーカー・jr.、ジョー・サンプル、ウィルトン・フェルダー、ジョージ・デューク、シーラ・E、他、豪華な面々です。
アメリカ西海岸の香り漂うジャズ/フュージョン、ポール・ジャクソン・ジュニアも爽快に、そしてメロウなソロをとっています。それにしても良い音を出すギタリストですね、私もすごく好きなプレイヤーです。
特に6曲目の『Knight Time』という曲はジョー・サンプルのキーボードにウィルトン・フェルダーのサックス・ソロ、さらにジョージ・ボハノンのトロンボーンも加わって、そこにポール・ジャクソン・ジュニアがクルセイダーズ時代のラリー・カールトンを彷彿させるプレイを披露していて、私の特にお気に入りの1曲です
爽やかでメロウで適度なスピード感があって、聴いているとすごく気持ちのいい作品ですよ。是非お勧めします。