サラリーマン金太郎 30 (ヤングジャンプ・コミックス)
新しいことをやる力。自分が正しいと思うことを、全体の利益を考えつつ実行すること。そういうことが可能だということ。そういうことを実行するのを見ていると感動すること。ということを、学びました。本当にこの漫画はよかった。。。
金太郎は(まともな社会人の)人々の善意の具現だ。
新サラリーマン金太郎 6 (ヤングジャンプコミックス)
今回のケンカ相手は、
赤字垂れ流しで高慢な旧態依然の大手出版会社。
その経営者達は文化人を気取り、
収益や現場の改善を放棄している。
それ以上に当事者意識がない。
その為、従業員や作家に危機感もない。
金太郎は赤字雑誌の廃刊で現状を理解させ、
時代の先を行く漫画の電子化を説き、
自らブルドーザーのように切り拓く。
ただ電子化するだけでなく、
良質な作品は出版物に残すという良書選出、
編集者育成も考慮している。
今ある実際の出版業界全体の問題を、
全て一人でヤッツケチャッタ感じだが、
そこがスカッとする所でもある。
夢見がちな経営者やオーナーは、
新商品や新サービスを開発することにより
会社再建(売上げアップ)を図ろうとするが、
大きな間違いである。
既存のものを利用して、
ユーザー視点に立って売り方を変える。
これが会社再建の王道である。
本作品はそれを分かり易く描いている。
いつも思うことだけど、
TVドラマ化や映画化される作品はたくさんあるが、
この作品を実写でカバーしても、
漫画程の迫力が出ないと思う。
そういう作品を描ける漫画家が大変少なくなった、
本作品は貴重だ。
余談だが、
早く主要漫画雑誌も電子化して欲しい。
長期海外出張すると、いきなり漫画難民になってしまうからだ。
20代必読。