洗面器でヤギごはん (幻冬舎文庫)
とにかく面白かった一冊。前2冊ももちろん読んでるが、この本が最高傑作だと思った。
本の構成は一冊目と同じ。回った国の順番で各国の食文化を描いていく。
まず感心したのは文章力の上達ぶり。本当に現地にいて、現地の空気の中で飯を食っている気持ちになる。
特にメキシコや中国の飯は本当に旨そう
さらにこの本が本当に素晴らしいのは、食を通して生まれるドラマだ。
さまざまな濃くて、感動的な出会いに胸が熱くなる。
そこを描かせたらこの作者の右に出るものはいないと思う。
この本で初めて出てくる話も多い。
食という全人類共通の本能の観点から世界一周を描いた名著
とにかく読んでておなかが減る