ショート・サーキット HDニューマスター・エディション[Blu-ray]
『ショート・サーキット』は2003年にフナイエンタテイメントから国内盤DVDが発売されていましたが、
長らく廃盤となっており、プレミア化・入手困難という状況でした。
私の場合は輸入盤DVDを扱うビデオ店で、中古の北米盤リージョンフリーDVD
(2000年発売のImage Entertainment社Special Edition、初期リリース盤)を手に入れて
やっと観ることができましたが、特典満載なのはともかく、
レターボックス収録・英語字幕なしというソフトだったので、
子供と一緒に観ることができず歯がゆい思いをしていました。
そういうわけで、今回の国内盤Blu-ray発売は大変喜ばしいです。
しかもTV版日本語吹替え音声も収録(以前のDVDには吹替え未収録)しているので、
家族でも観やすくなっています。
ディスクについて。
片面1層ディスクに本編をMPEG-4 AVCコーデック、1080p HD画質で収録。
Image社の北米盤Blu-rayが1080i インターレース収録となっており、
レビューサイトでも画質評価があまり良くなかったので、
クオリティに関しては期待していませんでしたが、
フィルム瑕や画面が甘くなる場面も目につくものの、
DVDからは飛躍的に解像感が向上しています。
ジョニー5のディテールもくっきり見えますし、
全体的にそれほど悪くはないという印象です。
音声はオリジナル英語をDTS-HDMA 5.1ch(北米盤と同様)、
日本語DTS-HDMA モノラルで収録。
特典は映画公開時のシド・ミード(ロボットデザイン)へのインタビュー(18分)、
「メイキング・オブ・ジョニー5」(7分)、オリジナル予告編(日本語字幕付)を全てSD画質で収録。
映画監督の鶴田法男氏による解説リーフレットも封入されています。
不満点をいくつか。
特典映像に関しては、北米盤BDの方が特典が多く(手持ちの北米盤DVDと同内容)、
全てが移植されなかったのが悔やまれます。
北米盤には国内盤の特典に加え、
●ジョン・バダム監督、脚本家S・S・ウィルソンとブレント・マードックによる本編音声解説
●公開当時のメイキング(4分)
●公開当時のインタビュー:アリー・シーディ(2分)、スティーブ・グッテンバーグ(2分)、
ジョン・バダム監督(2分)、特殊効果担当エリック・リラード(35分)
●サウンドトラック&効果音
●写真ギャラリーとテキスト資料
を収録しています。
また、ジャケットの上部デザインはAmazon商品ページに掲載されているものとは異なり、
ジョニー5と踊るアリー・シーディを切り取ったものになっています。
そのため、一緒に踊るジョニーが見切れてしまい、彼女を支える腕だけが見えています。
…これは些細なことですが。
定価がやや高いため、出来れば特典を増やしてほしかったなどの思いはありますが、
今まで入手困難だったこの傑作娯楽映画をハイデフ・吹替え付きで観られることを考えれば
ギリギリ合格点といったところではないかと思います。
ママ・ローザ
なんというか、知性派ジャズ・ドラマーさんの新作。普段はドラムだけれど、今回はギターにボーカル作。
ルーツであるブルース、ゴスペルを自らの解釈で再構築とはいえ、
リーダー作はもちろんドラマーとして参加してきたこれまでの作品に通じる浮遊感が良い感じです。
盟友、ダニエル・ラノワが演奏で参加していますが、彼の作品好きなら間違いないですね。
ショート・サーキット HDニューマスター・エディション[DVD]
ノヴァ・ロボティックス社にて軍事目的で作られたロボット5体中1体の”ナンバーファイブ”に落雷が直撃。
落雷による故障が切っ掛けで自我に目覚めたナンバーファイブは、ゴミと間違えられて研究所から出所し街に繰り出してしまう。
そこで動物好きな心優しき女性 アリー・シーディと出会い楽しい時を過ごすも、ノバ研究所からナンバーファイブの回収命令を
受けた私設軍隊にナンバーファイブは追わる身となる・・・ といった粗筋です。
ブレックファーストクラブでは不良娘役で強い個性を放っていたアリー・シーディですが、今回は屈託のない笑顔を連発して
とてもキュートでたまりません。個人的にはアリー・シーディが一番の見どころで、この作品が彼女を最も魅力的に撮ってる
と思われます。
ナンバーファイブはディズニーアニメのウォーリーに似た無骨なロボットですが、ウォーリー同様に話す言葉とコミカルな動作
が愛嬌タップリで可愛い。
観終えて、なんだかジョン・ヒューズ作品を無性に観たくなってきた(笑)