ヴァリエテ―物理・ひと・言葉
物理を専攻されている方でも高林武彦の名を知るものは少ないかもしれない。
氏の専攻である物理史は一見すると地味な分野である。しかし多くの物理学者と交わり、過去を未来に結ぶ最新の研究に勝るとも劣らない分野である。
さて本作はエッセイ・詩集であり物理学の知識がなくとも楽しく読めると思います。とくに湯川秀樹、朝永振一郎といった日本物理界の重鎮たち、そして何よりも高林氏の人柄がいきいきと伝わってきます。
ラ・ヴァリエテ
この作品は個人的には大好きだが、聞き倒しての挙句に至った感想がそうであって、決して商業的に成功するとは思えない(発売されて30年近く経っているけど)、軽快な曲もあるが「軽く聞く=イージーリスニングとして聞く」にはとっつきにくい重さがあると私は思っている。だが、たまたま某オヤジ(70歳にはなっている、プレスリー世代)が、私のライブラリー中のものを勝手に聞きつぶして、「これが一番良かった、軽快な曲集だな〜」と言ったのが意外だったな。大人には判るのか?否、だれかこんなマイナーな作品のレビューを読んでいる人っているのか?