ニワトリはハダシだ [DVD]
映画冒頭、主人公である知的障害児サムの脱糞ショーが、皮肉にもその後の展開を見事に予想させてしまった1本(糞)だ。障害者と健常者、在日と日本人、検察と警察、父と娘などなど・・・さまざまな差別や対立をテーマにした作品ではあるが、そのテーマをつなぐ肝心の脚本の精度がイマイチ。というか、あれもこれもつめこみ過ぎて、どのテーマも昇華しきれないまま中途半端に終ってしまっている。
サムがレインマンのような特殊記憶能力を持っていたがために、警察&ヤクザに追われるはめになるというストーリーはありだが、追われているものがサムなのかノートなのか盗まれたベンツなのか?追っかける方も観ている方も混乱する無理やりなストーリー展開は、とてもサスペンスなどと呼べる代物ではない。トム・クルーズだったらけっして見逃さないであろうサムの特殊能力も、潜水服とともに簡単に海中に沈められてしまう。
ニワトリはハダシだ。<人間に在日も日本人もない>という平等精神を代弁したタイトルはご立派だが、朝鮮輸送船沈没事故同様、仲たがいしていた国際夫婦の復縁にしか使われず、その他のテーマにはいっさい関わってこない。1つのテーマをダシが出きるまで煮詰めるフランス映画などと違って、ダシが出きる前にホイホイとテーマを取り替えてしまう本作品には、使い捨て消費の悪癖が習慣化した日本人のマイナス面が窺える。ただ無駄にベンツを1台つぶしただけの、非常にもったいない映画となってしまった。
NINJA [DVD]
なんでこんな良い映画今の今まで知らなかったんだろう。
自分が恥ずかしい。おそらく予算の都合でまったく宣伝してなかったんだと思われる。(どうでも良い大作は頻繁に宣伝してるのにな)
伊原剛志も良い味出してるし外国人俳優たちに引けをとってない。
主役も良い意味でポピュラーな白人って感じで映画の良さを引き立たせてる。(あんまり大物俳優だと映画内容どんでん返しの繰り返しで逆に1回見るだけで良いやってなるから)
アクションとかCGとかワイヤーとかもOK(それに比べ忍者アサシンは痛々しくて;)
てかこの配役とか考えた監督天才だろw
ブルガリアのことまったく知らないけど、こんなにも日本と日本人の文化とかキャラの良さを最大限に活かしてくれた外国映画って初めてじゃない?
最後らへんのまきびしとか手裏剣とかの使い方も最高、現代で使うとしたらこういう使い方なんだなあって感じで(もちろん現実は無理だろうけどそれでも納得させるなにかがある)
全編古臭さや陳腐さが感じられないから良かった。
とりあえず一回見て。おすすめ。
やっぱ一番良かったのは日本人役に日本人を起用したのが良かったかも?
昔から日本人役は中国人俳優や韓国人俳優使ってたパターン多かったし、大抵その作品は駄作だけど。
抜け忍 [DVD]
時代劇物 特に『あずみ・SINOBI』をも凌ぐとの触れ込みだったので期待を込めて見たのだが 抜け忍になるまでのストーリーで全編終わってしまい 抜けてからのいざこざを期待していた小生は不完全燃焼。 ただ殺陣のシーンは迫力がありSINOBIにも登場していた主人公の兄者の殺陣はおみごとだった。
AVN/エイリアンvsニンジャ [DVD]
初登場の場面でエイリアンが人間を地中に引っ張り込み、喰らう。「トレマーズ」のごとく、見えないモンスター。地上にいては危ない!お前ら木の上にでも逃げろよ!でも逃げない。それどころか無意味に一カ所に固まって身構える。相手は一瞬で地中に獲物を引きずり込む化け物だというのに。しかし、なぜかそれ以後エイリアンは一度も下からはやって来ない。それどころかどんどん意味不明に弱体化して行く。最初は忍者でさえ追いつけないスピードで動いていたのにゆっくりと姿を現しゆっくりとにじり寄って来るようになる。人間の体を腕力で真っ二つに引き裂く怪力の持ち主が女の子と力比べをしたりする。しかも動きも造形もやたらと安っぽい。と、ツッコミどころ満載のB級モンスターパニック忍者アクション。緊迫感はまったくない。主人公とヒロインが死なないのはわかりきっているので安心して見られる。どこかで見たようなシーンの連続で、名作の名場面を模したところでは「あぁ……やりたかったのね」と。忍者風チャンバラアクションはかっこよかったが、全体的には「よくあるものを観た」という印象しかない。残虐シーンがいくらかあるので子供には見せられないスーパー戦隊もの。
EMOTION the Best 牙狼 TV-SERIES DVD COMPLETE BOX
自分は、雨宮監督が好きで、ゼイラム、ゼイラム2を以前購入しました。雨宮監督の独特のダークな世界観、適材適所の役者陣、当時としては最高のVFX、シナリオの重厚さと演出の妙と職人のスタッフの皆様の仕事ぶりと主役のイリア役の森山祐子さんの気高さに圧倒されました。そして、友人からゼイラムの監督さんが牙狼という作品を製作したと聞き、直ぐにレンタルしましたが、5年も前にこんな素晴らしい作品が深夜枠で放送していたのか?と後悔しました。雨宮監督の牙狼という作品はより深みを増した独特のダークな世界観と進化したVFXにより凄まじい殺陣のアクションと映像美と主役の鋼牙、ヒロインのカオル、ライバルの零、ゼイラムからの蛍さん、そして大事なキーを握る京本政樹さんなど適材適所の役者陣と雨宮組の匠の職人のスタッフの皆様と素晴らしいシナリオと演出面の強化など本当に完璧です。また劇場公開記念のこのTVシリーズBOXはリーズナブルで買って損なしです。是非とも皆様購入して観て下さい。絶対に損はしません。あと劇場編、来月の発売の外伝も要チェックです。長文すみません。参考にしてみてください。