地球温暖化と環境外交―京都会議の攻防とその後の展開
筆者(COP3当時の地球環境問題担当大使)は実務者の視点から、論点および各国の立場を明確に説明している。最近の気候変動に関する書籍は、危機感を煽るものか、排出権取引の解説本か、気候変動は偽科学だと主張するものが多いと感じていたので、本書のような冷静な記述は読んでいて信頼感がある。
COP1からCOP3に向けた主要な論点は、数値目標及びそのフォーミュラ(差異化、EUバブルなど)、途上国問題、メカニズム(排出権取引、共同実施)であったわけだが、前二者は10年の歳月を経て、今なおポスト京都に向けたCOP15の主要論点であり続けている。しかも各国の立場には驚くほど継続性があることに気づかされる(EUは1990年を基準年とした野心的な数値目標を掲げ、途上国に甘い。米国は途上国のコミットメントを重視する、等)。先達の経験に耳を傾けることが重要な所以である。
ゴアxボノ「気候危機」「超貧困」 (CDブック、ダボス会議スペシャルセッション) (多聴ライブラリ)
とても刺激的な対談。
YouTubeでノーカットの動画が閲覧できるので、ゴア、ボノ、フリードマン(司会)の表情や対談の雰囲気なんかも味わいたい人はこちら。
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http://www.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&v=4LfNXPkzMb0
京都・同和「裏」行政──現役市会議員が見た「虚構」と「真実」 (講談社プラスアルファ新書)
村山氏の生き方に心動かされました。
なぜ、そこまでできるのか。
だれ一人として改善しようとしなかった。
そのタブーに挑戦した姿に、京都に命を懸けるその姿に、
単純にすごいなと思います。
”村山祥栄”という存在にしかできない価値を凝縮した一冊です。
私は京都市民ではありませんが、京都が好きな一人間として
京都に住んでいる人に読んで欲しいと強く願います。
「聞く技術」が面白いほど身につく本 (ワニ文庫)
言語コミュニケーションの各ノウハウ本の中でも1番実例がありえるし、平易な文章で読みやすい。
娘と父の会話、母と息子の会話、夫と妻の会話、上司と部下の会話、果ては幼児と(!)母親の会話が非常にリアリティーがある。特に会話に表れない心の中の思いまで笑えるくらい実際的です。
カウンセラーの入門書としても最適です。