discover
このアルバムは単にカバーアルバムという器で収まりきるものでは無いと思います。
実際、収録されている曲はかつての名曲ばかりですが、椎名純平が唄うことによって、
また新しい曲として生まれ変わり、椎名純平という一人の人間の世界に引き込まれてしまいます。
出来ることならもっと多く収録して欲しかったと思います。
いつか晴れた日に [DVD]
とにかくアラン・リックマン扮するブランドン大佐の大人の魅力が素敵。ずっと待ち続けている男が最後に見せる恥ずかしげな笑顔は絶品。このシーンだけでこの映画を見る価値あり。舞台出身のアラン・リックマンは、その技術力の高さで、時として芝居をし過ぎるきらいがあるのだが、この作品はそれが抑制されていて非常に良い。
Rarities
この作品は他の方のレビューにもあるように、ひとつでも気に入っている曲が収録されて
いたらいいアルバムかな、個人的に思います。アルバム未収録曲を集めたものなので。
自分は「I DO」が目的でした。magic touchのカップリング。
magic touchは「コンピューター + 山下達郎」のシリアスだけど気持ちいい曲でしたが、これも最高。
この曲はカバーソングですが、曲の長さ(短さ)と達郎氏の声で、A面とは一転ノリのいい明るいROCK。
こんなに耳触りのいいサマーソングがカップリングとは、と衝撃でした。
この2曲は夏になると必ず聴きたくなります。海に向かって走りたくなります(?)
当時から旧いのか新しいのかよくわからない、だけど必ず耳に残る心地いい印象でした。
magic touchで流行を意識しているのか?と少し思いましたがそうでもなく、、
音楽は流行とセット、でも彼の音楽はあらゆる時代の記憶が蘇るような不思議な感覚を抱かせます。
COZY
演奏、録音、Mixともに一級品と思います。音楽的面を否定する意味ではなく、自分のオーディオセット音質確認基準CDの1つです。4曲目「Donut Song」、9曲目「Lai-la」は曲も好きな上に素晴らしい録音とMixで、非常に良く使います。中低音の美味しさが出せるか、綺麗なギターが出せるか、とかバランスを決める基準に一応しています。私は初期からの達郎さんファンではありませんが、10年ほど前に自分で録音をするようになってからますます好きになりました(ラジオの話もすごい。しゃべりだけで十分食っていけますよね。生き方がすばらしい)。
小田和正とかも好きなのですが、CDという点でいえばまったく性格が違うと思います。小田和正はカーステで聴いても価値は変わりませんが、このCDなどは普通のコンポだと良さが半減以下になると思います(iPodだともっとかも)。だからダメ、と云う意味では決してないのですが、通常のMIXは普通のオーディオやカーステで聴くことを重点に音作りをしてしまっているが多いのに、このCDはオーディオセットが良いと魅力が飛躍的に上がると思います。音質良いので。その分カーステとかで多少物足らなくなる弊害はあるかも知れませんが、無理やり鳴らそうとしすぎる弊害の多いCDが普通。もちろん普通のセットでちゃんと聞けるように音圧はかなり平均化されていますが、そこに終わってないところが素晴らしいと思います。スタジオのミキシングコンソールから聴くモニターはどんだけ凄いんだと思ってしまいます(CDにするとこで劇的に音悪くなってしまうので)。
ちなみに達郎さんのライブもぶっ飛びで音が良く、元の演奏・アレンジの良さが大きいのだとは思いますが、レコーディングスタジオは環境が全然違うので。ともかく好きな演奏と音質ベストは一致しないことも多いのに、このCDは両方を求められる1つの姿と思います。スカッとしたい時など、でっか目の音でかけるのが好きです。この後の「Sonorite」も切れの良い音ですが、Cozyの方が厚みあると思います。
いつか晴れた日に [DVD]
オースティン作品の良いところは、
本当に「老若男女とわず、家族で見ていてオッケー」であるところだ。
恋愛がモチーフであるのに、刺激的な性のシーンは一切なく、
暴力的描写もまったくない。
さらに“日常”にある世界を体現し、男性も女性も品性をもちながら「人付き合い」している。
物語がすすむにつれ、ドキドキそわそわさせながらも、おせっかいなおばちゃん軍団や、彼女たちに知りにしかれがちな中年男性軍の存在が圧巻♪
そして、若く逞しいジェントルマンと可憐なレディたちも見ていて心和む。(だからといって「良い人」ばかりでないところも、オースティンの人間観察の妙なのだ)
あらゆる年代層を巧みに登場させ、それぞれ個性的な存在感と台詞をあたえておきながら、「人間」が起こす悲喜劇のありのままを見せてくれる。
昔レンタルで借りてきていたら、いつの間にか留守中に家族そろって夕食中に見ていたのだな。“女の作品”と思われがちだが、父親が「面白かった!」
と連呼していたのが印象的。オースティン、かくあるべしっ!