すだち5/16 / 大塚ちひろ
わたしを見て!と言われた気がした。これは見なきゃと帝劇。サラはドレスの裾をふわり翻しながら、目の前を軽やかに駆けていった。嬉しくて、おかしくて、笑って 涙がでた。ありがとう ♪ 大塚ちひろさん 約束(DoV ver.): cid-48b985d1b41997d5.office.live.com 大塚ちひろさん 約束(Original ver.): cid-48b985d1b41997d5.skydrive.live.com
鼻唄とお月さん
中川イサトのライブアルバムなのだが、加川良、金森幸介、大塚まさじ、故西岡恭蔵、シバ、いとうたかお、長田”タコヤキ”和承らが参加して、当時の「よき時代」を伝えている。1975年12月29日神戸のライブハウスでレコーディングされて、当時限定発売されたものがCDで復刻されたものだそうだ。残念ながらLPを手に入れることのできなかった私には待望の復刻化であり、その場所に居合わすことのできなかったことを残念がらせるに余りある内容だ。中川イサト本人の歌もあるが、彼の曲を皆が歌ったり、和気藹々だ。もちろん、ギターワークは最高。CD2枚のひと時は、時代をトリップさせてくれるかもしれない。アコースティックの音とバーボンが香る全22曲の旅はゆったりとして、とても心地いい。
はっぴいえんどBOX (CD-EXTRA仕様)
僕は『HAPPY END』しか持ってなかった。3rdを気に入っていたのでいずれ他の音源も欲しくなると思い、思い切って買った。とても満足している。『HAPPY END』は、それぞれの曲はいいんだけどまとまりが無くてアルバムっぽくないな、と感じていたので『ゆでめん』のバンドっぽさに驚き、『風街』の進化にまた驚き…そして3rdのバラバラ感の理由も解った。他の方も書いているように、僕もブックレットの充実が購入の大きな理由だったが、それは期待に違わないモノだった。写真、インタヴュー、ファミリートゥリー、ディスコグラフィー(はっぴいえんど、コンピレーション、プロダクション・ワークス)等、マジで網羅している。楽譜集には写真やイラスト、コラムも収録されている。CDも手書き歌詞カード含め再現されているのが嬉しい。
本当は全部聴いてからレビューしようと思ったが、未だにオリジナル部分ばかり反芻している。このBOXには何年何十年と付き合うことになりそうだ。
街道をゆく (16) (朝日文芸文庫 (し1-17))
比叡山とそこに至る諸道についての紀行文です。「街道をゆく」のどの巻を手に取るかは色々なきっかけがあると思いますが、学生時代に比叡山の麓にある坂本までアルバイトに行っていたことから、手に取りました。坂本を初めとする比叡山に至る諸道についての紀行文も面白いのですが、今回の白眉は一般人が見ることができない、四年に一度だけ比叡山で行われる「法華大会」に著者の友達が出ることから、それを目にし、おそらく日本史上初めて記録がなされた所ではないでしょうか。また、「法華大会」や「千日開峯」に代表される比叡山における僧侶の生活は、最澄からつらなる「宗教山」としての独特の気高い雰囲気が感じられました。
一度、自分でもその気高い雰囲気に触れてみたいと思わせる1冊でした。