スーパーロボット マッハバロン DVD-BOX
10年前、ドイツの天才科学者「ゲオルク・ララーシュタイン」の弟子だった嵐田陽一郎博士は、ララーシュタインの世界征服の野望を知り、妻と息子「陽」を連れて日本へ脱出した。
しかし途中、巨大ロボット・ハイルV1号によってフェリーごと爆破され、命を落としてしまう。
フェリーからなんとか逃がした陽に「マッハバロン」の設計図を残して・・・。
ララーシュタインの野望を知った陽の祖父は、国際救助隊KSSの結成と、秘密裏にマッハバロンの製作にかかった。
設計は、超合金「バロニウム」を開発した村野博士が担当。
そして10年経ち、マッハバロンの操縦訓練を受けていた陽達に、完成間近のマッハバロンを狙って、巨大ロボット・ハイルV2号が暴れまわる。
手下のサイボーグの為に祖父も命を落とし、間一髪でマッハバロンに搭乗する陽。
マッハバロンを操縦し、ハイルV2号を粉砕。
ララーシュタインのロボット帝国と、国際救助隊KSSとの戦いが始まった・・・。
DVDが標準となりつつあった時期に発売され、以降入手しづらかったのですが、今回リニューアルされる事は嬉しいです。
前回リリースのDVDは、かなり初期のDVDという事(特撮作品のBOXは、これが初だったと思います)もあり、現在から比べると画像も良くなく、ブックレットもお粗末でした。
なので今回は、映像等のグレードアップを期待しています。
また、前回の音源は一部プリント版を使用していたらしく、2話続きの際に入る「来週を待とう!」というナレーションが消されていたので、今回は原本通り収録して欲しいです。
(LD版にはちゃんと収録されていたのですが・・・。また、画像もLDの方が”上”に見えます。)
「マッハバロン」という作品は、発進する格納庫のシーン等特撮にかなり力を入れた傑作で、かなり見ごたえがあります。
ただ、局内の時間帯が空かなくなってしまった為、半年で終了してしまいましたが。
(視聴率も悪くなく、玩具の売り上げはかなり良かったそうです。)
CGを使わなくても”ここまで出来る!”という感動を、再認識できるオススメの作品です。
赤目四十八瀧心中未遂 [DVD]
寺島しのぶを観たくて観たくて・・観てしまいました。人間の生の根源ともいえる性を極限の状態で扱っていながらグロテスクにならならないのは、寺島しのぶの持つ透明さなのでしょうか?主人公の住む安アパートの隣で客を取る女の山の手線数え唄は、宮尾登美子原作「夜汽車」の主人公が言った「レールの上を走る夜汽車の音」と私の中で悲しくも重なりました。愛のないセックスは心にも体にも潜在意識の中での拒否反応となって現れるものなんですね。
生きるのに精一杯の状態の中では、どこでどうやって理屈を捏ね回してみても臓物を串に刺すという行為の連続が現実であり、その中でもがき苦しみ、それでも抜け出せない虚無の世界が心中という夢を見させるのでしょうか?原作をぜひ読んでみたいです。
日本人はなぜ英語ができないか (岩波新書)
英語でこども時分に苦しまされたのが強迫観念になっていて英語と聞くと「あぁ、やだ」と反応していたが、何とかこんなトラウマを克服したいと思って再学習に取り組み始めて3年近く。文法書や構文解説書を読みながらいつもその目標とする到達点を考えている。「どこまでできればいいんだ」ということです。それとあわせ英語を学習する自分なりの理由・目的についても考えざるを得ない。
で、最近英語の参考書以外にこうした問いかけに答えてくれそうな本の背表紙に目がいくことが多い。何冊か読んだ内でこの本はもっとも明快に方向を示してくれている。
学習過程でおぼろげに考えたことにも触れられていて、さらに明快にその根拠と方向性を示してくれている。
一例を挙げると、かつて、中学生がAETの先生を、アメリカから来た人もイギリスから来た人もニュージーランドから来た人もカナダから来た人も、みんな一束一からげにジョンとか、カニアとか呼び捨てにしているのを横で見ていて「あれでいいのかなぁ」、「いい大人を名前を呼び捨てにするようなことを日本人はしないものなのだが日本人の礼節はどこに行ってしまったんだ」、「英語の教師は何考えてるんだ」と思っていたものだが、これが見当はずれの見方でないことをちゃんと教えてくれています。
相手の目を見て話すというのもそれがどういうことなのかをしっかりと教えてくれます。
外国語を学ぶ際にその会得のみに学習を限定するのでなく、私たちの母語日本語の立場を基盤として外国語を学んで何をしたいのかという世界観をしっかりと築いて学習しないといけませんと著者は言っています。「閉ざされた言語・日本語の世界」の時から著者の名は知っていましたが、あらためて全著書を読もうと思います。
高校生の皆さんも英語を学習しながら、かつての私のように「何でこんなのやらなくちゃいけないんだ」と思う人も多いと思いますが、そんな人こそこの本を読んで英語学習の自己目的を築くといいと思います。私はというと「英語を学ぶことは楽しい。自分の世界が広がる。」と今は思っていますし、この本を読んで「発信」ということを少し考えてみようと思いました。この点で「日本のことを英語で表現できること」が重要だと著者はいっています。そこで源氏物語の英訳を読もうかなと思います。
この本のタイトルは「日本人はなぜ英語を学ぶのか」の方が読後の印象としては相応しいように思います。