ゴーストハント FILE8「呪いの家」下巻 [DVD]
このDVD11巻(最終巻)はゴーストハントの6番目のエピソードが収録されている。
第24話「呪いの家#3」、第25話「呪いの家#4」
実は原作小説ではこのエピソードの後に、SPRの全ての謎を解く最終話があるのだが、コミックス版ではまだ描かれていないのでアニメもここで終了となっている。
魔性の子 十二国記 (新潮文庫)
21年ぶりにリライトされた、十二国記のエピソード0に当たる本作品。
単語の表記や古さを感じさせる台詞が現代風に変わってる箇所があり、若い人にも読みやすくなっていると思います。
特に、橋上と高里の会話が少し変わってる箇所に当時を思い出してしまい、少々しみじみしてしまいました。
それでも時代設定はあくまでも21年前なので、昔からのファンも違和感なく読めると思います。
リライト版に新しく付いた山田先生の挿し絵にも、小野先生との息の合った仕事ぶりを感じ、とても感動しました。
このペースで出版されると、十二国記の新作は大体一年後位なのでしょうか。
リライト版の「魔性の子」を読んで、ますます今から楽しみになりました。
十二国記―アニメ版 (13) (アニメKC (186))
テレビ放送された「十二国記」をコミックにしてあります。私は何回か見られなかった回があったので、重宝していますv今回も風の万里黎明の空ですね。
後ろのページにいろいろと解説が書いてあるのも良いです。
ただ一つだけ残念なのはセリフがいくつか変わってしまっていたり、カットされたりしていることです。全部のセリフをいれたらそれはそれですごいことになってしまいそうですけど……
星を継ぐもの (創元SF文庫)
結構難しい小説で取っつきにくいのも事実ですが、読み始めると類のない貴重な読書体験が出来ると思います。魅力的な謎の提示(月面で発見された5万年前の死体、ガニメデで発見された宇宙船の残骸)に対して、データ収集と分析、仮説、検証、結論付け、と本格ミステリー顔負けのドラマが展開されます。僅かな手掛かりと異星人?を題材としているため、当然簡単には解けません。主人公と一緒に読者も試行錯誤していきますが、この過程が本当に楽しく、知的興奮の連続です。そして、作者は常に読者の想像を超える結末を用意しています。これほど面白い小説はちょっと記憶にありません。読了後、宇宙や地球、人類誕生の不思議さ等の思いが胸を過ぎりました。『夏への扉』や『幼年期の終わり』を抑え、私の中で一番好きなSF小説となった瞬間です。謎解きの面白さに加え、宇宙の夢やロマンを見事に謳い上げた大傑作と言えるでしょう!
図南の翼 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)
初めはこの分厚さに躊躇する方もいるかもしれないが、むしろこれだけ素晴らしい作品がこれほど読めることに感謝した方がいい。
主人公は珠晶、荒れている恭国の王になるべく蓬山を目指すがなんと12歳の少女。まだ世の中を知らない金持ちの娘の道楽だ、と周りの目には映る。実際わがままで生意気に見えるかもしれない、私も途中読みながら共感出来ずにいた。そんな彼女の前に立ちはだかるのは厳しく汚い現実だった。こんな子が王になれるはずない、皆そう思うだろう。しかし、珠晶はへこたれない。これは彼女が麒麟に出会うまでのけして楽とは言えない苦い話だ。
終盤に差し掛かるにつれて彼女の考えがぽつりぽつりと語られ、いとおしくならずにはいられなくなる。小さい体でこれだけ頑張ろうとしている彼女には尊敬の念さえ抱く。読み終わる頃にはこの少女が大好きになっているだろう。
物語を超えて何か生きる意味や大切なことを教えてくれる、心が温かくなれる作品だ。