こころ
恋愛経験に乏しく友達思いの先生と恋愛感情を初めから超越しようとしたK、この不安定極まりない二つのこころが、年頃の美しい娘を持つ未亡人の下宿で受けた試練は過酷でした。一人の娘を絶対視してしまった二人の結末は絶望か、罪の意識による自殺しかありませんでした。金に纏わる醜さを象徴する叔父とその娘役が好演、先生役も、Kの事件以降、罪悪感に苛まれ続けていた雰囲気を良く出している。しずのあっけらかんとした様子が、余計に先生を苦しめた状況もうまく演出されています。
柿色を購入しました。
色味は明るい感じで渋みがなく、好みではなかったのが残念です。
カバーが日本発売されるまで、SONYのReaderに付属のスリーブカバーにいれ、読書時は裸でつかっていましたので、
カバーをつけると正直重いです、が、それはどのKindleも同じ。
一度足で踏んで液晶を割った私のようなズボラな人間には、常時カバーがあったほうが少しは安心です。
(カバーをつけていれば、足で踏んで良いということではありません)
カバーの質感は、持つと裏側のほうが特に、手が滑る印象があります。
Kindle keyboard純正のカバーも使っていますが、そちらだと手が滑りませんので少し違和感があります。
ただし、読書時は折り返して使用しますが、手があたる裏地は布張りですので手が滑ることはありません。
このカバーで一番うれしいことは、電源ボタンを押さなくて良くなったこと。
それにつきます。
文学と時代 4 夏目漱石 2枚組 個人向 [DVD]
百聞は一見に如かず、夏目漱石の生涯が映像で追体験できる資料の1つとして貴重と思われます。実家と養父母先の間を行き来していた幼少期から20歳台前半までの詳細は現在も議論のあるところですが、残された限られた事実・資料・自伝的小説に基づいて描写されています。一瞬ですが、漱石の兄弟姉妹の写真が見られる部分は結構貴重です。
国内の漱石ゆかりの建物や場所は、主として先の大戦の際にかなり焼失しているので映像として紹介するのは困難で、殆どは画像やイメージ映像で構成されていますが、視聴者は、それをヒントに原風景を想起できる場面も多いと思います。一方、留学先の英国では、当時の建物が殆どそのまま保存されて、あるいは、今でも、日常的に使われていて、より身近に感じられ、大変印象的です。
漱石の行動範囲は、当時としては、国内外を問わず、広範囲に及んでいます。逗留または居住した地には漱石に関わる希少なエピソードが数多く伝えられていますが、大部分は伝承で、残念ながら、時間と共に、記憶から遠退いて忘却の彼方に去っています。小説家として、文学者として、文明論者として、人生論者として、影響力の大きい人物なので、出来るだけ正確な漱石像を描くために、また、今後の漱石の生涯をより詳細に振り返る映像作品製作のために、残されたエピソードは記録として残しておくことが今こそ大切と感じられました。熊本時代の漱石については『元祖・漱石の犬』も参照してください。
Kindle Paperwhite
購入後、興味津々で小学3年生の娘がのぞき込み、「子供向けの本無いの?」などと言ってきたので、探してみるとあまり見当たりません。
なんとか「母を訪ねて3千里」を見つけてダウンロードしました。
読み始めると、「これ、なんて読むの?」「これ、どういう意味?」の連発で鬱陶しく思っていましたが、よく考えたら単語の長押しで辞書が開くことを思い出し、娘に教えてやるともう大喜び。
新しい漢字を覚えられて、本が読めて一挙両得です。
ただ、kindleストアには漫画以外の子供向けの本は非常に少ないです。
子供向けに限らず、ラインアップはまだまだといったところ。これからに期待します。
端末としての出来は、予想以上に良かったです。
もちろん、iPadなどと比べるとレスポンスは遅めですが、十分実用に耐える速度だと思います。
操作性も特に違和感を覚えるところはありませんでした。
フロントライトのおかげで、暗い部屋でも読めるのは申し分ありません。
フォントも個人的には美しいと思います。
自炊した文庫本をメールで転送してみましたが、最初はダウンロードが終わってもホーム画面に表示されませんでした。
USB接続で「documents」フォルダにドロップしても同じ。
端末の再起動でホーム画面に現れました。
自炊したpdfは、非常に見にくかったですが、kindle用に最適化が必要でしょう。
いろんなサイトに方法が載っているのでこれから試してみます。
自炊pdfをOCRでテキスト化して作成したmobiファイルは問題なく読めました。
ただ、手順が煩雑なので、購入した方が早いかも。
端末としては十分ですが、本の品揃えも合わせた評価で星4つとしました。