Debt: The First 5,000 Years
本書は将来の社会科学の古典となりうべき書物ではないでしょうか。それくらい複合的でマクロな観点から、緻密で具体的な分析が提示されています。ちなみに本書の要約は、雑誌「現代思想」の債務危機特集(2012年2月号)で村松圭一郎さんがなさっています。そちらもぜひ参照してください。主要なポイントが簡潔にまとまっていると思います。したがってここでは、そこでは取り上げられていなくて個人的に印象に残ったエピソードを紹介したいと思います。
1.株式会社の起源
株式会社の発生にイスラームの商慣行が影響を与えていたことは知っていたが、その理論的根拠までは知りませんでした。グレーバーによれば、最初に形而上的な実体としてのcorporationに理論的根拠が与えられたのは、1250年のインノケンティウス4世の教会法によってであり、これによって、時間的に永遠でどこにでも現われ(ubiquitous)、まるで個人のように人格を持つものとして扱われるという法的人格が規定された。このためには、時間と永遠を別物として扱うアウグスティヌス的伝統からの決別が必要であり、それを用意したのがスコラ哲学(特にトマス・アクイナス)であった。こうした法的人格は最初は修道院や大学などに適用され、それが徐々に拡大されて、結果的には東インド会社の成立を持って完成される。もちろんそれは、商業、征服、冒険の複合体として。
2.世界経済の出発点としての中国
15世紀、中国ではちょっとした銀ラッシュが起こっていた。それまで中国では、自律的な経済圏を営んでいたため、国家が発行する貨幣が信用として価値を持ち、したがってマテリアルな物(金、銀)は貨幣となっていなかったのだが、銀が大量に市場の流れて以降、銀が実質的な貨幣となっていた。もちろん銀は無尽蔵にあるわけではないので、銀を独占し、市場を独占する傾向にある大商人と、困窮化しがちな農民との格差拡大を阻止するために、銀を輸入して銀の市場価値を低くしておく必要があった。そこに都合よく出てきたのが新大陸の銀である。この銀が中国に輸入されるようになってからが真の世界経済の発生である。ちなみに、このような観点のもとに立つと、従来のいわゆる「価格革命」の原因の説明が根底から覆される。端的に言えば、銀は(金も)ヨーロッパ市場には流れない。インフレの原因は、私有化されたスペインの国債の投機である。
ところでグレーバーは、最後の最後で、人間は本当の意味では誰にも何も負っていない(つまり負債は無い)と結論付ける。これは一見したところ、彼の相互負債、相互依存に立脚する「コミュニスム」の定義(コミュニスムとは、平たく言えば助け合いのこと)とは反するものである。しかし、個人的にはこの感覚に非常に共感を覚える。我々は友人、家族、恋人などに何らかの恩義、ありがたみを感じつつも、にもかかわらず、自分は個人として絶対的に自由だという感情を、少なくとも私は持っている。つまり彼は、負債という関係だけにとらわれないような新たな倫理の可能性にかけているといえる。公的な負債は踏み倒されるべきだと主張している。したがって、我々と国家との関係は非人格的である以上、そこに道徳的義務感を感じる必要はまったくない。つまり奨学金は払う必要はまったくない。あんなもの踏み倒して当然である。覚えておけよ、日本学生支援機構。
データベース5500合格英単語・熟語 (新版完全征服)
CDがいいです。発音、スピードは、最高レベルです。例文は、会話用ではないですが、ニュースの聴取には役立つ感じです。受験生用なので、価格もグッド。
【多売特典生写真無し】フライングゲット(Type-A)(生写真1種ランダム封入)(通常盤)
前作に収録されなかった「青春ときづかないまま」がようやく
収録され、嬉しいところ。
バラードとありますが、気持ちがたかぶってくるような曲調で
名曲といっても過言ではないはず。
個人的には、タイトル曲はイマイチだったので、このCDは
「青春ときづかないまま」とアンダーガールズのPV目当てに
購入しましたが、特にアンダーガールズのPVは参加メンバー
が順番にうつり、うつる回数や時間も平均的なので(トップ3
は別ですが)推しメンのいるファンには嬉しいですね。
メンバーの早着替えによるいろいろな衣装を見る事ができ
満足です。
自分は、高柳明音ちゃんとらぶたん推しなので、バッチリ
楽しめましたが、佐藤すみれさん達はビキニの水着があったのに
何故にらぶたんにはビキニの水着がないのだ・・・
それと40種類あるという封入生写真は、まゆゆが出ました。
PVの衣装を着ていて、ものすごくかわいいですね