台湾素食―たいわんすーしー。目からウロコの健康食
素食(台湾式精進料理)をネタにしたマンガですが、お気楽な台湾文化論としても読めます。
日本の隣の国なのに、素食屋があふれかえる台湾、素食バイキングがあるのが日常光景の台湾、一人でもベジタリアンがいればその人のために別メニューを対応するのは当たり前の台湾(日本じゃ要事前予約ですよね、普通)、でもうっかり肉餃子出しちゃうこともあるよ台湾(汗)、お寺にお参りすればもれなく素食も付いてくる台湾…などなど、普通の旅行ガイドブックには載ってないベジタリアンを視点とした台湾の風景が興味深く描かれています。それもマンガなのでさくさくと読めます。
唯一残念なのは、web版ではカラーだった料理写真が、書籍版では白黒になって魅力が大幅減になってしまったことでしょうか(一部は巻頭カラーで見られますが)。
なお、この本に所収されているのは15話までで、続きはまだweb版に残っています(ちなみに無料で見られます)。
小道迷子の台湾ではじめよう、中国語
繁体字で勉強できる中国語の本を探していて見つけた本。「中国語」とは言っても、文法などではなく「発音のしくみ」に焦点を絞って書いてあります。ちょうど、韻母・声母の組み合わせ方などがよくわからなくて困っていたので、とても参考になりました。
ピンインと合わせて注音も書いてあり、また、繁体字がメインで書いてありますが横にかっこで簡体字も書いてあるので違いがよくわかります。こういうのが欲しかったんです。発音についても、消える音、四声の変化など、文法書を読んでいてもよくわからなかったことが漫画でとてもわかりやすく書いてあるので、発音の変化の仕方がよくわからない人にはおすすめです。
また、間にちょこちょこと台湾の文化も紹介してあって、ちょっと得した気分。なかなかためになる1冊です。ただ、せっかく発音の違いをここまで解説してあるのだから、CDつけてほしかったなと思います。
この本のように繁体字と簡体字を併記した形で単語集なども出してくれたら嬉しいですね。
日本語教師のための異文化理解とコミュニケーションスキル
この本は、「日本語教師のための」というタイトル通り、異文化理解を日本語教師という立場から考えようとする人に適した入門書です。
楽しいマンガで具体的な状況をイメージしながら、豊富なセルフチェックで問題を自分にひきつけて考えられるようになっているため、非常に読みやすく、わかりやすいと思います。
私も長年日本語教師を続けていますが、実際に教室で体験し、戸惑ったことのある事例が数多く取り上げられており、その対処法は大いに参考になりました。
でも、この本の素晴らしいところは、そうした対処法を読んで満足するのではなく、自分ならどうするかという視点を養ってくれるところです。
現職の教師はもちろん、これから日本語教師になる人にもお勧めしたいと思います。
小道迷子の中国語・発音しませんか
まだ最初の部分だけしかやっていませんが、怪しいパンダが発音の手助けをわかりやすく、日本語だったらこんな場合に発音するんだというのがイラストと文章で教えてくれます。説明文だけでは判らないことありますもんね。
中国人の友人に中国語を習いたいと言ったら発音の大切さをよくよく聞かされました。ニーハオとか会話の練習より、最初は発音だっていうことです。
最初にひと通りCDを聞きましたが痒いところに手が届くと言うか、例えば5つの同じ発音練習に、5つまず聞かされ、その後に5つの中の一つずつ練習すべき音を聴かされます。これはまだ私のやってる部分のもっと後ですが・・・。今のところ男性→女性の順番で感覚を空けて発音してくれるのでその間に自分もリピートできる余裕の録音です。
これから中国語に取り組みたい方は、まず発音ありき。それで一冊の本になるくらい大事だと思いつつ、今日もやっております。
中国語は台湾で学べ 台湾華語のススメ
台湾の先生に中国語を習い始めて戸惑ったのが注音符号でした。ちょうど良い本にであえ、目から鱗です。馴れ親しんでいるピン音も書いてあるので便利です。台湾留学情報もあり、重宝する一冊です!