LUPIN THE THIRD PARTIII DVD-BOX
本放送時は野球中継に潰され続け、全50話なのに1年半以上をかけて放映された作品です。しかも最終回も打ち切られたのではと思えるような内容で終わっております。(旧&新ルパンの最終回は素晴らしかったので、まさに正反対な感じです。)また作画の乱れも激しく、良い意味で自由奔放ですが、結局は統一性が無く基本ベースとなるキャラデザからして受け入れられない人は駄目だと思います。前2作のTVシリーズや劇場版マモーやカリ城が偉大すぎる作品でしたので、比べられるとどうしても見劣りする感は否めません。でも内容を考えた場合、決してつまらない訳ではなく面白い話も多数存在します。ただ作画の時点で損をしている分、どうしても影が薄い存在になっているのでしょうが・・・。しかし時を経た今だからこそ作品が成熟され、改めて見てみると驚きや感動も多い作品だと思います。
「ルパン三世」オリジナルサウンド・ベストコレクション
内容的に中途半端でお買い得とはあまり言いがたい。
しかし、放送終了からだいぶ時間がたったにもかかわらず、一番新しいシリーズとしてパート3をちゃんとクローズアップしているところは評価できる。
ルパン三世 PARTIII 音楽集
テレビスペシャル(以下、TVSPと略)の初回の作品のためかルパン三世のテーマのアレンジが多く収録されているのは、ルパンサウンドの初心者の方にも、またヘビーリスナーの方にもうれしいところ。
2000年以降はジャズを主体に長めの曲で構成され楽曲としての演出にこだわっているTVSPのサントラCDだが、まだこの時期は絵に合わせるように作られた短めの曲で全楽曲が構成されているため、臨場感がバッチリ伝わってくるアニメ主体のサントラCDとなっている。なので、アニメを見ないでこのCDを買うのはちょっと避けた方が良いのではあるが、きちんと見たことのある方なら興奮モノの1枚になることは間違いなし。もちろん、アニメに合わせた音楽といっても、ジャズの要素はしっかりと組み込まれており、ジャズを目当てに聴いたとしてもそれなりに楽しい。
大野雄二が自伝で語っているように、もしかしたらこの作品も音楽面に関して資金不足(?)のせいがあるのか、電子系の楽器がフル活用されていてシンプルな中にも作曲家としての大野雄二の魅力がたっぷりと詰まっている。2000年以降はジャズプレイヤーとして活躍中の大野雄二であるが、このCDを聴くと、70年代CM作曲家として活躍していた大野雄二が平成に入ってから見せた新たな一面が発見できる。
ちなみに、現在TVSP前期のサントラCDは、このCDも含め、廃盤となっている。知名度はありながらも気軽に近所のCDショップで購入しようというのはかなり難しい、レアサントラの1枚である。探してもそこいらには売っていないので、amazonで購入するのが無難かと思われる。
アニメサントラとしても、そしてちょっぴりジャズとしても、もちろんルパンサウンドとしても、文句なしに楽しめる最高の作品である。ルパンマニア、サントラマニアにはもってこいの1枚だ。
LUPIN The Best
うーむ、まあ私からしてみれば、こう「テレビ特番」が多かった作品でも、「アニメシリーズ版」を軸に考えてしまうのですけど。まあ、しっかりと「アニメシリーズ版・全曲収録」になっているのは見事ですね。変遷を把握して見ましょうか。
まず、第1期(昭和46年10月〜昭和47年3月)は、OP曲が「1-1→1-2→1-3」、ED曲が「1-4」。
第2期(昭和52年10月〜昭和55年10月)はOP曲が「1-5→1-9→1-11→2-1」、EDが「1-6→1-10→1-12→2-2」。
「PART3(昭和59年3月〜昭和60年9月)」はOPがずっと「2-5」、EDがずっと「2-6」。
と、こういう形ですか、なるほど。
付録も当時の声優の方々にそれなりの協力を頂いたものばかりですね。これはこれでいいと思いますよ。