お金が貯まる5つの習慣―節約・投資・教育・計算そして感謝 (幻冬舎新書)
題名は「”お金が貯まる”5つの習慣」であるが、内容を要約すれば「お金持ちの5つの習慣」となるであろう。つまり、「この習慣を身に着ければお金が貯まりますよ」という内容ではない。
著者は職業柄多くのお金持ちと接する機会が多く、その経験から学んだ多くのかたの習慣の傾向を記した書である。
残念なことにデータに基づいた内容ではなく、著者の主観、感性によって書かれている。とは言いつつも、多くの「金持ち本」といわれる類の書と内容は近似しているので、信憑性は高いと思われる。
裏を返せば、似たような書が多くある中、目新しい内容は少ないということである。
本書の良い点は、字数が少なくうまくまとまっていると言う点である。入門書としては非常に読みやすく短時間で読破できる。
一方、多くの類似した書を読んだ人にとっては物足りなさを感じるかもしれない。
入門書としては★4つ程度であろうが、著者のスキルからすればもっと充実した内容にできるであろうことを期待して厳しく★3とさせていただいた。
アメトーークDVD6
あの…「アメトーーク!」ファンの方々の、お知恵をお借りしたいのですが……。
たしか同番組の中で、トイレというか、便意をもよおした時の芸人さんの対処の仕方について取り上げた話があったと思うのですが…その話はDVDに収録されているのでしょうか?
どうしても思い出せないし、かといってアツすぎるサイトに行く勇気もないもので……(汗)
収録されているなら、是非その巻を知りたいのですが……。
申し訳ないのですが、ご存知の方、お教えいただけますでしょうか。
レビュー欄に書くべきことではないのは承知しています。ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
キッチン [DVD]
「それから」以降の森田芳光は基本的には停滞しているというのが小生の本レビューにおける一貫した見解である。その中で 唯一見るべき映画というと この「キッチン」か。
川原亜矢子が素晴らしい。まだまだ子供で初々しいが きらりと光るものを感じる。オーラという手垢のついた言葉があるが それである。彼女自身は 美人というほどの美人ではない。但し 存在感が素晴らしい。
共演の松田ケイジも この作品では大器振りを見せていたと思う。確か この映画の後に 覚醒剤で捕まって 役者生命を失ったと記憶している。これは惜しい。
本作は言うまでもなく 吉本ばななのベストセラーの映画化である。その意味では 設定、話の筋は 森田の手柄ではない。但し 切り取っている映像は中々のものであったと思う。森田も相当自信が有ったと思う。しかし 評価は意外に低かったと記憶している。これで森田は嫌気が刺したのか これ以降は特長を失った凡庸な映画ばかり作るようになってしまった。
これも惜しい。
オールタイム・ベスト 映画遺産200 外国映画篇 (キネ旬ムック)
映画監督、映画評論家、脚本家、新聞記者、文化人や読者に、
影響を受けた、忘れられない「心に残る珠玉の10本」を
選んでもらい、点数化して、オールタイム・ベスト200を
紹介した本です。
誰もがベスト10に入れたものは、当然上位になります。
ゴッドファーザーが1位になっていますが、読者だけの場合は、
第三の男が1位になっています。
映画人・文化人の多くが、ゴッドファーザーをベスト10に
入れていたことが分かります。
キネマ旬報が、90周年(2009年当時)の節目に、
後世に遺したい外国映画200を選定していますが、
2000年代の作品は18本しか入っていません。
往年の名画を中心にしたベスト200という感じです。
したがって、古い映画が大嫌いな方には、お薦めできません。
また、インターネットで簡単に調べられるから、
こんな本を出す意味があるのかと、疑いの気持ちの方にも
お薦めできません。
こういう本を手元に置いて、すぐに調べられる良さを
理解できない方には、買っても無駄になるだけです。
作品解説、ホラー映画ベスト10や旅の映画ベスト10など
ジャンル分けしたベスト10、映画の銘酒ベスト10、
評論家川本三郎と作家逢坂剛との対談、
渡辺祥子が選ぶ外国の映画男優100人、映画女優100人など、
参考になる事柄がたくさんあると思います。
ところで、情事(1960)があるのに、情婦(1957)がないのは、
マレーネ・ディートリッヒが印象的だっただけに残念です。
また、渡辺さんの選ぶ女優100人に、偏見とプライドの演技が光っていた
キーラ・ナイトレイが入っていないのも、やはり残念です。
とはいえ、ひとつの資料として、作品事典として、
手元に置くと、便利で役に立つ一冊だと思います。